「中国経済の減速」と稼ぎ時
中国経済は確実に減速していると言えるでしょう。
日経も次のように伝えています。
「 4日に始まった中国の春節(旧正月)休暇が10日に終了した。商務省が同日発表した期間中の国内の小売・飲食業による売上高は1兆50億元(約16兆2000億円)と2018年より8.5%増えた。現行の統計を始めた05年以降で伸び率が2桁を割るのは初めてとなる。中国経済の減速ぶりが年間で最大級の商戦期である春節の消費にも表れた。
中国の大型連休は春節と、10月の国慶節(建国記念日)の2つ。帰省や旅行などで多くの人が移動するため、小売業などにとっては大きなかき入れ時となる。特に春節の消費額は今後1年間を占う重要な指標とされる。
商務省の発表では春節中の小売・飲食業の売上高の伸び率(8.5%)は前年を1.7ポイント下回った。インターネット通販大手、京東集団の春節中の取引額が約42%増えるなどネットが引き続きけん引役となったが、百貨店やショッピングセンター(SC)での販売が低調で足を引っ張った。(後略)」
中国、春節消費に減速感 売上高の伸び初の10%割れ (写真=AP) :日本経済新聞
消費は確実に落ちてきています。そして、物流も細りつつあります。
上はブルームバーグですが、この3年ほどで最低の水準に達しつつあります。仮に中国政府が景気対策を実施するにしても、景気上昇につながるまでには、半年程度はタイムラグがあるでしょう。
そして、春節を気にレイオフされた労働者も多いので、春節が終わった段階で、改めて中国経済悲観論が台頭すると予想されます。
ですから、今週がいろいろな意味で稼ぎ時とは言えます。なぜなら、中国関連分野は軒並み下がることが予想されるからです。日本国内でも中国関連株、外為でも豪ドルは改めて急速に下落するのではないでしょうか。