FirstHedge 明日の投資情報

投資を搦め手で分析します。

ケリー首席補佐官の辞任

『鬼灯の冷徹』補佐官殿の閻魔帳

 いよいよトランプ政権の人事交代が本格化してきました。

 「トランプ大統領は、ホワイトハウスジョン・ケリー首席補佐官が今年末までに辞任すると発表した。これはトランプのチームが、11月の中間選挙共和党の損失を受けて、れ動いた最新かつ最高の動きである。
 ケリーは2017年7月にトランプに迎えられ、混沌としたホワイトハウスに秩序をもたらした。 しかし、関係が徐々に悪化したのは、引退した海兵隊の将軍が強制しようとしていた制約に大統領が抵抗したためである。
 トランプ氏は、土曜日にホワイトハウスで記者団に対し、ケリーの後任者を、おそらく暫定的に「1日か2日以内に」選ぶと語った。
 ジョン・ケリーは退職し、引退する。 私は「引退」と言うことができるのかどうかはわからない」とトランプはフィラデルフィアで陸軍海軍のサッカーの試合に出席する前にサウス・ローンで語った。 「しかし、彼は素晴らしい人物だ。 ジョン・ケリーは今年の終わりに退任する予定だ」

 トランプ氏は、 「ケリー氏の職務に非常に感謝している」と付け加えた。
 ペンス副大統領の首席補佐官を務める共和党職員のニック・エイヤーズは、ケリー首席補佐官の後任の最有力候補であるとかんがえられている。
 エイヤーズ(36歳)は、大統領の側近の中では、2020年の再選に向かうにあたって必要だと信じられている政治的資質を持っている。ケリーは、トランプ政権に入る前に約40年間海兵隊に勤めていた。
 しかし、エイヤーズはトランプの周辺では論争の的になる人物であり、大統領の側近の中には彼の採用に抵抗している人もいる。
 この人事は、来年の民主党大多数に対処するという現実に直面しているトランプと、急速に加速しているロシア調査という重要な次期に重なった。
 大統領は金曜日、元司法長官ウィリアム・バールは、トランプの司法省長官の候補である。もし承認されれば、バール氏は特別顧問ロバート・ミューラーの調査を監督する上で重要な役割を果たすことになる。
 大統領が、中間選挙後にスタッフを交代させるのはよくあることだ。しかし、最近の人事はトランプ劇場によって揺るがされている。
 トランプ氏は、選挙日の翌日、ジェフ・セッションズ司法長官を、ツイッター上で罷免した。その翌日に、トランプ大統領は、セッションズとケリー首席補佐官への信頼を表明することを拒んだ。

「結局、たいした秘密はないんだ。多くの政権は中間選挙後にスタッフを変更する。(スタッフの)大部分に関しては、私は非常に満足している」と、トランプ氏はケリー氏に関して質問されたときにこう語った。
 ケリーが離任するかについて念を押されたとき、彼はケリーの辞任について「聞いたことがない」と答えたが、「人々は去る」と付け加えた。
 「(ホワイトハウスのスタッフは)非常に消耗する仕事だ」と付け加えた。 「彼らが職に就いたとき、彼らは若者だ。そして、二年間そこにいて、退任するときには古株になっている」
 ケリー氏の辞任によって、カーステン・ニールセン国土安全保障長官の辞任が次のが次の首相官邸になる可能性があるという憶測につながっている。ニールセンはケリーに近く、移民法を執行する彼女の姿勢をトランプ大統領が批判していた。(以下略)」

John Kelly to leave White House at year's end | TheHill

 エイヤーズにしてもどこまで持つかどうかは疑問と言わざるを得ません。というのも、トランプの部下は、1.美人、2.従順な下僕の二つのパターンに限定されるためです。口が軽かったバノンは論外ですが、ケリー補佐官のように長い軍歴から国家に対する忠誠心が強い人は、トランプの下僕になりきれないのだと思います。

 その意味では、ペンス副大統領は、必ずしもトランプ大統領とは政策を同じくしないはずですが、忍耐でひたすら従順に従っていると考えられます。えらいですね。

 ただ、こうした中小企業の経営者に側近として仕えるのは、なかなか困難なことです。ですから、今回の人事交代で終わりと言うことにはならないでしょう。