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沈没、トランプ丸。次に誰のクビが飛ぶのか

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 ティラーソンに引き続き、マクマスター首席補佐官も政権を去ることになりそうです。馬が合わなければ、お引き取りいただく、というのが現在のトランプ大統領の方針のようです。

  「トランプ大統領による突然のティラーソン国務長官の解任と、ホワイトハウスでさらに解任されるスタッフがでるという様々なシグナルのために、ワシントンは激動している。
 この次に解任されると噂されているのは、ジョン・ケリー首席補佐官、マクマスター安全保障担当補佐官、ジェフ・セッションズ司法長官、退役軍人長官デビッド・シュルキン、住宅都市開発省長官ベン・カーソンである。
 木曜日に大統領は、閣僚と補佐官の全面的な入れ替えの作業中であるというメディアの報道に対して、「誇張されており虚偽だ」と述べた。
 しかし、同時に、トランプ大統領は何らかの形での閣僚の交代は除外しなかった。
 「いつも変化はある。その変化を見たいのだろう」とトランプは述べた。
 これらの発言は、ティラーソン罷免後の大統領の声明を反映している。トランプ大統領は,自分が望む閣僚は補佐官に「非常に近づいている」と語っている。
 木曜日のブリーフィングでは、ホワイトハウスのサラ・ハッカビー・サンダース補佐官は、閣僚の今後について質問を受けた。
 サンダースの答は、浮き足立つ閣僚や補佐官には何の助けにもならなかった。
 「省庁によっては焦点となる優先順位が異なります。そしてこれらの任務に携わる人々もばらばらなんです。ですから、しばしば(人事が)変更になることもあります」とサンダースは述べた。「大統領は適切な人材を適切な場所に適切なタイミングで配置するように配慮しています
 人事の推測がわき起こったのは、今回の人事がホワイトハウスのウエストウィングから各省庁に波紋が広がっているときであった。
 保守派は今回の人事を歓迎した。長期的には政権にとって有利であると彼等が信じているためだ。
 経済学者でテレビのコメンテーターであるラリー・カドローが、ゲイリー・コーン膠って国家経済会議委員長に就任することになっている。コーンはトランプ大統領の関税政策に不同意であったために罷免された。
 コーンは民主党員であり、政権内部での発言力はなかった。カドローは財政政策の保守派から幅広く支持されている。鉄鋼とアルミへの関税に同意はしていないが、カドローは大統領との意見の相違を調整する際により巧みであることを示している。
 「違う意見も聞いてみたい」トランプは木曜日に語った。「こんなときにラリー・カドローが現れた。ラリーならば経済顧問として優れているだろうと考えたんだ」
 また、ホワイトハウスはティラーソンの罷免にも沸き立っている。
 トランプ大統領国務長官にマイク・ポンペオCIA長官を指名した。トランプ大統領はティラーソンよりもポンペオの方がはるかに馬が合う。ティラーソンは自分で動くことを好み、彼を制御しなければと考えていたホワイトハウスの高官を激怒させていた。
 ポンペオのCIA長官就任を支持した民主党員の中には、ポンペオが国務省に適任かどうか再検討しなければならないと語っている者もいる。しかし、ホワイトハウスは反論する気である。
 サンダースは「民主党は、国家の安全保障で、そして外交努力に関して、政治的なゲームをしようとしているように聞こえる。そんなことになれば、我々の国家にとって悲しい日になるだろうし、不名誉なことになる」と述べている。
 トランプ政権は後任のCIA長官人事でも挑戦的な姿勢を崩していない。後任とされるのはジーナ・ハスペル副長官である。彼女はCIA発の女性長官である。民主党はハスペルの承認に関しては、ブッシュ大統領時代のCIAにおける拷問プログラムに関与していたとして反対する見込みだ。
 「大統領は自分の使命に大変自信を持っています」とサンダースは述べている。「ハスペル氏は大変能力があり、推奨でき、政府からも省庁、特にインテリジェンスコミュニティーからも高い尊敬を集めています」
 それでも、現在のトランプ政権は他の分野でスキャンダルに襲われている。潜在的には、そのことがこれらの厳しい人事につながっている。
 シュルキン退役軍人長官は、彼自身とその妻の豪勢な旅行のために税金を無駄遣いしたという監察官の辛辣な報告書のテーマとなっている。シュルキンはトランプ大統領の政治任用人事にも異を唱えており、彼が罷免されるのは時間の問題だろうとホワイトハウスでは信じられている。
 「大統領の手元には、退役軍人省を最高水準にまで引き上げようと努力している非常に多くの個人のリストがある」とサンダースは木曜日に述べた。「我々は,この点で改善できるようであれば、再検討を継続します。私の方から、個人的な生命はありませんが、私たちは毎日システムを改良するための方法を模索しています。政策を通じて,若しくは人事によって、長官だけでなく,その部下の人事も含めてですが、我々はこの陣容で多くの変化を成し遂げました。そして、我が国の退役軍人に最もためになる方法を検討しているところです。」
 カーソンも派手な出費で批判されてきた。三万ドルもの高価なダイニングセットを彼の省庁が注文し,後にキャンセルしたのである。
 「この件に関しては現在調査中です」「現段階でこの点に関してのアップデートはありません」とサンダースは述べている。
 マクマスター安全保障担当補佐官トランプ大統領とはそりが合わなかった。そしてもうずいぶん前から退任するだろうと信じられてきた。
 またトランプ大統領セッションズ司法長官にもしばしば不満を漏らしている。特別調査委員会の設置も彼のせいだといって非難しているのだ。セッションズを罷免すれば、ロバート・モラー特別監察官を罷免する人材を選ぶだろう。なぜなら、セッションズはロシア疑惑捜査には関わらないとしているためだ。
 一時は手をつけることすらできないと考えられていたケリー首席補佐官ですら、大統領の信頼を失っている。FBIがドメスティック・バイオレンスの疑念があると警告していたスタッフに極秘情報をアクセスさせていたためだ。
 この論争の過程で、ケリー首席補佐官は、身辺調査に合格しなかった何名かのスタッフを罷免した。最近では、トランプの個人助手で、ウエスト・ウイングでも人気があったジョニー・マカンティーをホワイトハウスから放逐し、選挙運動対応に回した。
 広報担当のホープ・ヒックスも含めた他の側近も自発的にホワイトハウスを去った。
 木曜日には,ホワイトハウスは、今回の騒動が海外での潜在的脆弱性につながりかねないカオスの結果であることを否定した。
 「ここには脆弱性などありません」とサンダースは述べた。「大統領は適切なタイミングで適切な人材を適切な場所に配置しようとしているのです。今年の終わり頃には、この一年が信じられないほど成功した年であったことがわかるでしょう。昨年の結果は嘘をつきません。我々が焦点を当てている新たな成功を検討する際に、大統領は適切な人材をこれらの場所に配置しようとしているのです」」

Washington wonders: Who will get axed next? | TheHill

 北朝鮮との首脳会談を控えて、このばらけぶりはどうしたことでしょう。特別選挙の結果はまだ出ていませんが、共和党の強い地盤でイーブンにまで持ち込まれたのは、トランプ大統領が,もはや選挙対策として役立たずであることを証明したためです。そのために、何が何でも支持率の浮揚を図るための手段が人事なのです。

 ただ、これだけ不適切な人事が重なれば、罷免させればさせるほど、さらに状況が悪化するような気もします。これが企業ならば、ブラック企業といわれてもおかしくないでしょう。