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トランプ勝利に向けたトレード戦略

トランプは再選する! 日本とアメリカの未来

ブルームバーグにはバイデン勝利の際の記事がありましたのでそれを裏返してみました。

  11月の米大統領選挙で民主党候補のトランプ大統領が勝利するシナリオでは、日本のバリュー系銘柄や環境関連銘柄が負け組、医薬品が勝ち組となる公算が大きい
 米大統領選挙を控え投資家はリスク資産投資に消極的で、TOPIXと日経平均株価の両指数は依然としてレンジ相場で推移している。こう着が続く中、ストラテジストやアナリストは、大統領選によってどの銘柄が恩恵を受けるのかに注目。バイデン候補が2兆ドルを投じるとする環境政策は、関連技術を持つ日本の電子機器メーカーに注目が集まる。一方で薬価引き下げ方針は製薬会社に打撃となる可能性が高い。その一方でトランプ大統領当選となれば、石油産業が恩恵を被ることになる。
  大統領選で注目すべき日本の主要セクターやテーマは以下の通り。
バリュー株
  ゴールドマン・サックス証券アナリストの建部和礼氏らは14日付のメモで、民主党が大統領選に勝利し、議会でも多数派を掌握するという「ブルーウェーブ」のシナリオが考えられ、投資家にバリュー株投資を促す可能性があると記述。大規模な財政政策によるマクロ成長の加速と金利上昇はバリュー株がアウトパフォームするための典型的な条件で、景気循環型銘柄に入れ替えることで日本株は良いパフォーマンスを発揮する可能性が高いと指摘した。
 トランプ大統領が当選した場合でも、大規模な財政政策によるマクロ成長の加速と金利上昇は同様であろう。つまり、選挙戦後相場的に一旦上昇に転じると考えられる。

トランプ大統領勝利のシナリオ
環境関連株
  米国がパリ協定に再参加し2050年までに温暖化ガス排出量ゼロを目指すバイデン氏の政策は、根底的に否定されることになる。バイデン勝利の場合は、環境関連技術を持つ日本企業にもチャンスとなる可能性が高い。日本株への影響が最も大きい分野であろう。とはいえ、にほんでもいずれは二酸化炭素を排出しない方向に向かうので、改めて原子力発電に脚光が集まることになるだろう。日本車に関してはディーゼル車の素晴らしい技術があるのだが、それが活かされないのは残念なところだ。その意味でトヨタ燃料電池、全固形電池などに注目が集まるだろう。
 特に、日本の電子部品メーカーの軽薄短小、低消費電力化技術が不可欠で、産業用エレクトロニクス企業のパワー半導体(車載、鉄道、産業向けなど)が恩恵を受ける見通し。
銀行、保険
  SMBC日興の圷氏によると、金融業にとってはプラスとマイナスの両方の側面がある。プラスの側面は、メガバンクグループに対する規制・監督の再強化リスクから解放される。トランプ法人税減税によって実効税率を大きく低下させた反動もでない。

医薬品
 消費者への直接広告に関連する経費控除を認めている税制優遇措置がバイデン氏の主張通り廃止されれば、米国で広告を打っている大日本住友製薬大塚ホールディングスなどの製薬会社に悪影響を与えることになるが、それがなくなる。ただ、トランプ大統領は薬価の引き下げには熱心なので医薬品が下落する可能性は否定できない。

シェールガス原油業界
 これはストレートに上昇するであろう。当分の間、アメリカは原油輸出国であり続けることであろう。

元ネタは下の記事です。

日本株、勝負の分かれ目-バイデン米大統領誕生のインパクトを予測 - Bloomberg