トランプ大統領敗北の際の敗者は誰か
仲が良かった金正恩はショックで寝込むのではないでしょうか。トランプ大統領ほど彼のことを厚遇してくれた米大統領はいなかったでしょう。
まえのブリンケンのエントリーでも書きましたが、
結局、オバマ政権の外交政策に一旦は逆戻りの可能性が高いと思います。オバマ政権の時の外交政策と言えば、対ロ敵視外交、中国融和外交、イランとの核合意とまとめることが出来ます。バイデン勝利で喜ぶのはNATO諸国でしょう。特に、ドイツ。その一方で英国はヤキモキすることでしょう。負け組がロシアになる事はほぼ確実です。中国は、全面的に中国敵視政策が消えるわけではないでしょうから、小吉ぐらいでしょうか。一旦対中強硬政策が消滅するので、現在中国と対峙しようとしている日本・インド・オーストラリアは取り残されるでしょう。ただペンタゴンはやる気満タンなので、急速に悪化するわけではありませんが。中東での最大の負け組はイスラエルでしょう。トランプ大統領をバックにやりたい放題でしたので、これでそれも終わりです。
それから、民主党と言えば環境政策なので、環境政策に冷淡なブラジルのボルソナロ大統領も不遇をかこつでしょう。それからトルコのエルドアン大統領も困ったことになるでしょう。ロシアから対空ミサイルを導入したのにおとがめ梨になっているのはトランプ大統領のお陰です。今後は風当たりが厳しくなるでしょう。
最大の問題は中国に対する圧力が一時的にせよ消滅することです。これが国際紛争に繋がらなければ良いのですが。