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ポンドの下落とボリス・ジョンソン

チャーチル・ファクター たった一人で歴史と世界を変える力

ボリスがこれからチャーチルになれるかどうかはここでの踏ん張りが重要です。

 実は欧州ではボリスの行動が問題になっています。

「 ユーロ圏非公式財務相会合(ユーログループ)のドナフー議長(アイルランド財務相)は11日、英国が欧州連合(EU)と通商協定を結びたいのなら、EUとの離脱合意を順守する必要があると指摘した。
 英政府は今週、EUとの離脱協定を一部修正する法案を議会に提出した
 EUの欧州委員会は10日、離脱協定に違反する部分を月末までに法案から削除するよう求めた。
 ドナフー氏はユーログループの会合の前に記者団に「英国はEUとの将来の通商関係に関心を寄せているが、既存の協定を順守することが前提条件になる」と述べた。
 「英政府が欧州委の要請に応えることが不可欠だ。これは(EUと英国の)将来関係において必須条件だ」と語った。
 ドイツのショルツ財務相は記者団に、EUは「最後の瞬間」まで英国との合意にオープンとした上で「協定は守られなければならない」と指摘。「通商協議に関する私の見解は、最後の瞬間まで努力する必要があるが、非常に明確でなければならないというものだ」と述べた。
 フランスのルメール経済・財政相は「欧州単一市場を脅かしたり弱体化したりするようなものは受け入れられない」との見解を示した。」

英EU通商協定、英国の離脱合意順守が条件=ユーログループ議長 | ロイター

  このようにジョンソン首相はEU諸国との約束は守らないと言い出しているのです。ECBがユーロ高は気にしないということと、この英国の裏切りに怒った欧州金融界が、ポンド売りに走ったと考えられます。しかし、そのいっぽうで、日本との間は距離が縮まっています。

「 茂木敏充外相と英国のトラス国際貿易相は11日、新たな貿易協定を巡りテレビ会議形式で会談した。2019年2月に発効した日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)をおおむね踏襲する内容で大筋合意する見通し。来年1月の発効を目指す。
 日英間の貿易は現在、日欧EPAの低関税などの規定が適用されている。今年1月の英国のEU離脱に伴う経過措置が年末で終了すると、年明け以降は関税が上がる恐れがあった。新協定により、日本企業への大きな悪影響は回避できる見込みだ。」

日英貿易協定、大筋合意へ 来年1月発効目指す - 産経ニュース

このように英国はヨーロッパではなくアジア(特に日本)を選んだことを示しているのですから、EU側もあまりに硬直的な態度では、最終的に英国とは破談になることも考慮しておかねばならないでしょう。欧州産の農産物に高い関税がかけられたら困る国も多く出てくるはずです。ポンド・ユーロのペアは日本では想像できないほど存在感があるので、こうした貿易交渉はfxに大きな影響を与えがちです。ですのでポンド下落は当分続きそうです。