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中国の大豆買い付け

大豆ミートのヘルシーレシピ: お肉好きも満足!

 今年の天候不順とバッタの害で中国の農業生産はかなり悲惨であると予想出来ます。

その結果としてアメリカからの食料輸入画像化しています。

 CNBCによれば、

「 米大豆輸出評議会の最高経営責任者(CEO)であるジム・サッター氏は、世界の大豆需要は最近堅調で、アメリカの新しい作物の売り上げは記録的なレベルに達していると語った。
 米農務省が中国の買い手が664,000トンを購入したと発表した後、火曜日に米国の大豆先物価格は2018年以来最高値に上昇しました。
 「今後6か月程度の見通しの需要はかなり良いようで、1年または6か月前の米国の農民は、彼らが言うよりもはるかに楽観的だと思います」とサッター氏はCNBCの番組で述べている。
 彼は、中国が米国の大豆を急増させたことは、両国間のフェーズ1の貿易協定が成功したことを示していると主張した。
 1月に締結された合意によると、中国は2020年に125億ドル、2021年にさらに195億ドルのアメリカの農産物を購入することを約束しています。中国は世界最大の大豆輸入国であり、世界の大豆輸出の60%を輸入しています。
 「フェーズ1の合意は非常に重要であり、順調に進んでいると私は信じ続けています」とSutter氏は述べています。
 中国はフェーズ1の取引で約束を果たせないかもしれないという懸念があるが、これは主に取引が行われた直後に購入が始まるという認識によるものであると彼は説明した。
 しかし、対処すべき問題と詳細事項があり、中国は現在、季節の需要に応じて今年のこの時期に大豆を積極的に購入している、とサッター氏は語った。
 また、アフリカの豚熱の発生から豚の群れが回復するにつれて、同国の大豆需要は増加する可能性が高いと 彼は述べた。
 「現在、中国が北半球、特に米国から大豆を購入する年が一般的になっている時期に入ると、大豆がかなりの量を購入していることがわかります...新しい作物の売り上げは過去最高です。現時点では中国に開放されているため、貿易取引は成功すると考えている」とサッター氏は付け加えた。」

Soybeans have been surging on Chinese demand and purchases could continue

 皮肉としか言えない事態ですね。様々な要因から中国はアメリカから食糧を輸入せざる得ない状況に追い込まれています。この記事にもあるように大豆価格が2018年以来最高価格に達しているというのですから、これで中西部の農家はトランプ大統領に投票するに違いありません。

 振り返ってみれば、これだけ食糧をアメリカから輸入しているのに、果たして別の地域からの輸入で代替させることが出来るのでしょうか。原油の備蓄もせいぜいもって2ヵ月と言ったところでしょう。そんな現状でどうして戦えるのでしょうか。いざとなったらICBMで一発でけりをつけるという事以外考えられません。中国の戦略は根本的に狂っていると考えざる得ません。ということは、そのとばっちりも日本に及ぶ可能性が高いという事ではないでしょうか。