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半導体産業と防衛政策

米中AI戦争の真実

 アメリカがファーウェイをなぜつぶそうとするのか、ここには深い意味がありそうです。

  これから5G時代、軍のリソースもネットワークされざる得ません。つまり、半導体を手にするものが、世界を制するのです。つまり、半導体は国家なのです。

「 マイクロエレクトロニクス産業は「変曲点」にあり、米国政府は、米国内での製造を増やすために企業を誘致する政策を実施しなければならない、と国防総省のチーフ・ウェポン・バイヤーは木曜日に述べました。
 エレン・ロード国防次官補(買収・持続可能性担当)は、ウェビナーで、国防省がハードウェアの安全性と信頼性をより簡単に検証できる米国にマイクロエレクトロニクスの生産とテスト作業を持ち帰るように企業を誘致する方法を検討していると述べました。
 マイクロエレクトロニクスは、人工知能、量子コンピューティング、5Gワイヤレスネットワークなどの新興技術や、兵器システムの重要な構成要素を発展させるための礎石となっています。しかし、国防総省は、生産とテストの大半が米国外で行われている現在の市場では、中国のような敵が米国の国家安全保障に害を及ぼすバックドアを導入することが可能になると懸念しています。
 "ロード氏は、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency)のElectronics Resurgence Initiativeのサミットで、「もはやマイクロエレクトロニクスの血統を特定することはできません」と述べています。"そのため、バックドアや悪意のあるコード、データ流出コマンドがコードに埋め込まれていないことを保証することができなくなっています。製造場所に関係なく、すべてのコンポーネント、回路、システムを確実にクリーンにするための技術的な道筋を見極める能力を開発する一方で、レガシーで最新のマイクロエレクトロニクスを安全かつ弾力的に供給するための国内ソースへの道筋を見出す必要があります
 国防総省の新しい報告書は、国防産業基盤が米国の兵器にもたらす主要な問題のいくつかを明らかにしています。(MC2 Logan C. Kellums/U.S. Navy)
アメリカの防衛部門の最大の弱点はここにある。
 国防総省の新しい報告書は、防衛産業基盤がアメリカの兵器にもたらす主要な問題のいくつかを明らかにしている。」

Pentagon’s acquisition chief wants microelectronics production to return to the US

 つまりクリーンな半導体がなければ、国防そのものがあり得ないということです。マイクロエレクトロニクスの血統を特定することはできないのです。ですから、今後は中国製品は徹底的に排除されることが予期されます。たとえ携帯電話であっても、アメリカに持ち込めばその段階で逮捕されるようになるでしょう。その意味で日本の電機産業も中国という市場をあきらめれば、大きく進歩することができるでしょう。おそらく日本の電機産業にはトヨタも含まれるはずです。