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危うく尖閣を取られるところだったでござる

尖閣問題 政府見解はどう変遷したのか

そろそろ、尖閣がやばそうです。少し時系列を整理しておきました。

 時系列で見れば、尖閣はかなり危ない状況でした。

7月22日
中国外務省の汪文斌副報道局長は22日の記者会見で、沖縄県尖閣諸島について「中国固有の領土だ」と述べた。従来の見解をくり返した。

中国海警局の船が尖閣諸島周辺の領海にたびたび侵入していることに関して「海警局の巡航は中国固有の権利だ」と強調した。「日本政府の抗議は受けない」とも述べた

海上保安庁によると、尖閣諸島周辺の領海のすぐ外側にある接続水域で22日も中国海警局の船4隻が航行していた。

尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは100日連続となる。2012年9月の尖閣諸島の国有化以降で最長の連続日数を更新し続けている。

中国政府には中国公船を長期にわたって尖閣周辺の海域に派遣することで、自国が主張する領有権の既成事実化を進めるねらいがあるとみられる。」

尖閣は「中国固有の領土」 中国報道官 (写真=共同) :日本経済新聞

7月30日
在日米軍のシュナイダー司令官は29日、東シナ海沖縄県尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺海域への侵入を繰り返す中国船について、日本の対応を同盟国として支援すると表明した。

 同司令官はオンライン記者会見で、8月中旬に中国の季節的な禁漁措置が終われば、同周辺海域で日本およびその安全保障で唯一の同盟国である米国への圧力が高まる可能性があると指摘。中国海警局や人民解放軍の船舶に守られた大規模な中国漁船団が同海域に殺到する恐れがあるとした。

 シュナイダー司令官は「米国は尖閣諸島の状況について日本政府を支援するコミットメントを100%忠実に守る」とし、「年365日、1日24時間、週7日いつでもだ」と述べた。

 さらに、「東シナ海南シナ海で攻撃的かつ悪意ある行動を続けている」として中国を非難。南シナ海では正当な領有権を主張する近隣諸国を威嚇し続けていると批判した。」

在日米軍司令官、日本支援を表明-尖閣周辺海域侵入の中国船に対応 - Bloomberg

8月01日

「 シュナイダー司令官は「米国は尖閣諸島の状況について日本政府を支援するコミットメントを100%忠実に守る」とし、「年365日、1日24時間、週7日いつでもだ」と述べた。
 さらに、「東シナ海南シナ海で攻撃的かつ悪意ある行動を続けている」として中国を非難。南シナ海では正当な領有権を主張する近隣諸国を威嚇し続けていると批判した。
 米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備されている原子力空母「ロナルド・レーガン」が1日午前、長期パトロールから同基地に帰港し、同日夕に出港した。帰港した日にすぐ出港するのは異例
 例年は5月中に前半の長期パトロールのために出港すると、8月中~下旬にいったん帰港し、9月上旬に後半のために出港するパターンが多い。今年は、乗組員の新型コロナウイルス感染の検査をし、その後の移動制限期間があったため、出港が6月8日に遅れていた。」

横須賀帰港の米空母「ロナルド・レーガン」、異例の即日出港 : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン

8月02日
 「第11管区海上保安本部(那覇市)は2日、沖縄県石垣市尖閣諸島沖の接続水域(領海の外側約22キロ)内を航行していた中国公船4隻が、同日午前9時頃から同17分頃にかけて、相次いで外側に出たと発表した。

 接続水域内での航行は4月14日からの111日連続で、2012年9月に同諸島が国有化されて以降、最長となった。

 菅官房長官は7月22日、中国公船による接続水域の航行が100日連続となった際、記者会見で「極めて深刻に考えている」と述べ、外交ルートを通じて中国側に繰り返し厳重に抗議していることを明らかにしていた。」

中国公船4隻「尖閣」接続水域出る…航行は連続111日、国有化後で最長 : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン

 このようにニュースを時系列に沿って並べると、今度こそと尖閣諸島の実効支配を人民解放軍は狙っていたのですが、アメリカがはっきりと介入すると宣言し、空母がどうも尖閣に急行しているようだという事で、ようやく中国公船が去って行ったことがわかります。いや、実に危なかったですね。

 しかし、このような事態に陥るまで日本政府は基本的に無策であったわけですから、安倍政権はこの事に対して責任を負わねばならないでしょう。文部科学省の教科書の検定感がごりごりの毛沢東主義者で北朝鮮のスパイだったとアサヒ芸能も報じているのですから、日本政府内部にそのほかにも中国のスパイが相当紛れ込んでいるのでしょう。

 しかし、敢えて言えば、敵国のスパイが政府の中に紛れ込むのはよくある話です。むしろ、問題なのはこの事態を放置してきた自民党政権にあると言えるでしょう。

 これで習近平国賓招聘を断念していないというのですから、大笑いです。そろそろ政府としてもけじめを付けるべき時期に入っているのではないでしょうか。