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2021年の衝突に向けて

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 いよいよ来年に向けて助走が始まったという事件です。

  失われた国際的名声を取り戻すために習近平は何でもするようです。例えば軍事演習です。
 「中国国営中央テレビ(CCTV)は5日までに、人民解放軍南シナ海だけでなく東シナ海黄海でも軍事演習をしたと伝えた。3海域同時の演習は異例だ。米国との対立の深まりを受け、同海域での影響力を誇示する狙いがあるとみられる。
 CCTV東シナ海を所管する東部戦区の海軍がミサイル駆逐艦を投入し、軍用ヘリコプター2機と連携して正体不明の船舶を拿捕(だほ)する様子を伝えた。台湾や沖縄県尖閣諸島(中国名・釣魚島)を意識している可能性がある。
 黄海を所管する北部戦区では護衛艦海上の目標に向かって実弾射撃訓練する場面を伝えた。南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島の海域でも1~5日まで船舶の航行を禁止し海上の射撃訓練をすると通告している。
 国営メディアは「三大戦区で大演習だ」と誇示した。中国の軍事関係筋は「米国やインドなどと緊張が高まり、国内で不安視する声が広がっている」と話す。」」

新型コロナ:中国、東シナ海でも軍事演習 3海域同時で影響力誇示 (写真=新華社・共同) :日本経済新聞

 しかし、アメリカが黙ってみているわけではありません。

「 米海軍は4日までに、空母2隻と複数の随伴艦を近く南シナ海に派遣し、軍事演習に参加させる方針を明らかにした。
 第7艦隊の報道官によると、派遣されるのは空母「ニミッツ」と「ロナルド・レーガン」を中心とする2つの空母打撃群。「フィリピン海南シナ海に2つの空母打撃群を展開することで、部隊にとっては高度な訓練の機会となり、戦闘司令官としても、地域情勢に応じて部隊に出動要請が出た場合に備え、大きな作戦上の柔軟性を確保できる」としている。
 報道官は空母2隻の派遣について、「いかなる政治情勢や世界情勢に対応した動きでもない」と説明。インド太平洋地域の安全と安定、繁栄を促進する米海軍の施策の一環だと述べた。」

CNN.co.jp : 米海軍、南シナ海に空母2隻派遣 軍事演習に参加

 この動きはそんなに遠くない将来、東シナ海南シナ海で米中が軍事的に衝突する可能性が高いという前提で両軍とも演習を行っているのでしょう。

 演習というものは、そもそも、実施するだけで相手国への威嚇行為になります。威嚇することが目的の場合は、なかなか実戦にはつながらないという特徴があります。それが1980年代の冷戦終了期の軍事演習でした。アメリカはおそらく10年かけて中共を滅ぼすつもりでしょうから、こうしたきわどい軍事演習は今度何度でも実施されることでしょう