こんどはカナダが敵だ。
メープルシロップはおいしいですね。中国はカナダとの関係ももはや修復不可能のように思われます。
「 中国は6日、カナダへ渡航する中国国民に対し、警察による「暴力行為が相次いでいる」として注意を呼び掛ける勧告を発令した。両国政府の間では、香港問題をめぐって非難の応酬が繰り広げられている。
カナダは先週、香港と結んでいる犯罪人引き渡し条約を停止し、機密性の高い防衛装備品の香港への輸出を中断。欧米諸国は、国家安全維持法が香港が持つ特別な地位に影響を与えるとして懸念を表明した。また、国民が国家安全維持法の影響について把握するために香港への渡航情報を更新している。」
中国、カナダへの渡航に注意喚起 香港問題めぐる応酬の最中 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
ファーウェイ社の副社長を拘留しているので、関係が悪化するのは時間の問題だったのでしょうが、「暴力行為が相次いでいる」という事場の具体例が見当たらないようです。ですから、れはひたすら中国側の嫌がらせにしか見えません。それにしても、「無線技術で世界トップ級のノーテル、長期のハッカー攻撃後に破綻」と言う報道は驚きでした。
「2004年当時、世界有数の大企業でカナダを代表する通信機器メーカーだったノーテル・ネットワークスから大量の書類がインターネット経由で中国に届き始めた。4月のある土曜日、午前8時48分のことだった。流出した800近い文書には顧客との会合での説明資料や米通信ネットワーク設計の詳細などに加え、最も厳重な扱いを要する情報であるソースコードも含まれていた。(中略)
急成長を遂げ光ファイバーデータ伝送システム市場で圧倒的な存在感を示していたノーテルは人材や話題を集める一方、ハッカーの標的にもなっていた。米中央情報局(CIA)のカナダ版、カナダ安全情報局(CSIS)は1990年代後半から「異常なトラフィック」を認識。中国を拠点とするハッカーがデータと文書を盗み出していると警戒を促していた。CSISのアジア太平洋部門を当時率いていたミシェル・ジュノーカツヤ氏は「オタワのノーテルを訪れハッカーたちが『知的財産を抜き取っている』と伝えたが、幹部らは何もしなかった」と語る。
誰がノーテルをハッキングしたのか、盗まれたデータが中国のどこに流れたかは誰にも分からない。だがシールズ氏やこの事件を調査した多くの関係者が、華為技術(ファーウェイ)を含む国内テクノロジー企業の育成を後押ししていた中国政府の関与を強く疑っている。ファーウェイは当時のノーテルに対するハッキングは知らなかったし、関与もしていないと説明。ノーテルから一切情報は受け取っていないとしている。 「ファーウェイにスパイ活動への認識ないし関与があったとの疑惑は完全に間違いだ」と同社はコメント。 不適切または不正な手段によって開発されたファーウェイの製品やテクノロジーは一切ない」と主張した。
確かなのは、衰退するノーテルからファーウェイが大口顧客を奪い、第5世代(5G)移動通信ネットワークでのリードをもたらした人材も引き抜いたということだ。 「明白で簡単なことだ。ノーテルで経済スパイ活動が行われたのだ」とシールズ氏は言う。 「世界のどの事業体がナンバーワンを引き継いだか、どれだけ急激にそうなったかを見たらよい」と話す。」
中国の攻撃でナンバーワン企業破綻か、トップ継いだのはファーウェイ - Bloomberg
顧客から技術から人材までごっそり引き抜くというのが中国流なのでしょう。日本も同じようにして多くの企業から技術が抜かれているのではないでしょうか。改めて警戒するべきですね。このような報道があればトルドー首相も中国には甘い顔は出来ないでしょう。