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安全なファーウェイとは息の根が止まったファーウェイ

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 今日はファーウェイ社の命日ですね。さぞかし無念だったことでしょうが、あの世で幸せになってください。

  アメリカ経済は不調であるという憶測をもとに、一旦は強気に出てみた中国ですが、景気はよく、「金利を下げろ」というトランプ大統領の叫びは、大統領選の年まで景気をよくしておけという命令に他ならなかったことに結局気が付かずじまいです。

 とにかく、アメリカが何を考えているかわからないというのが本音なのでしょう。

「 米国の国家安全保障へのリスクの高まりを理由に、トランプ政権が華為技術(ファーウェイ)など中国企業を狙い撃ちにするとして緊張を一層高める中で、中国の当局者はそれに対応するための選択肢を熟考している。中国当局者は対立を解消するための対話を呼び掛ける一方で、反米感情をあおるとともに、ファーウェイ救済のための臨時対応策を策定中だ。
 北京を拠点とするコンサルティング会社トリビアム・チャイナのパートナー、イーサー・イン氏は「体制を通じて明確な戦略が伝えられているとは思わない」と指摘。「共産党系メディアが国家主義をあおる一方、当局者に接触してみると、対米批判は引き続き極めて抑制されている」と話した。
 トランプ氏が最終的に交渉を取りまとめるのに先立って単に脅しをエスカレートさせているのか、世界的な超大国として中国が台頭するのを抑えようとするのが米国の基本姿勢なのか不透明である点が中国側のこうしたためらいの背景にある。これは、ワシントンの政策通も答えを見つけるのに苦労する問題だ。
 米商務省が先週、ファーウェイのブラックリスト掲載を打ち出した際、戦略国際問題研究所(CSIS)の中国ビジネス・政治経済プロジェクト担当ディレクター、スコット・ケネディ氏は会合のため中国を訪れていた。同氏は「ファーウェイに対する米側の取り組みが国家安全保障上の問題にすぎないのか、通商交渉で前進を遂げるための戦術なのか判断するのは非常に困難だ」と話す。ブラックリスト入りによって、米企業は輸出許可なしでは重要技術をファーウェイに提供することが禁じられる。
 長年の対中タカ派として知られるボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)率いるホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)について、ケネディ氏は「NSCにとって、安全なファーウェイとは息の根が止まったファーウェイ以外にないというのが結論かもしれないが、彼らは貿易摩擦の解決にも関心がある」と語った。
 米国商業会議所のエグゼクティブ・バイス・プレジデント、マイロン・ブリリアント氏は22日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「両国は瀬戸際戦術で臨んでいくだろう」と分析。「緊張を高めてお互いに身動きが取れない状況に陥っているが、最終的には、あまりにも大きくて失敗が許されない関係だ」と論じた。」

トランプ米大統領の真意、中国は理解に苦慮-新「冷戦」の瀬戸際で - Bloomberg

 アメリカによるファーウェイ締め出しが、安全保障上の問題なのか、あるいは、通商交渉のための戦術なのかを判断することは、確かに困難ですが、あえて言えば、その両方が目的であると考えざる得ません。一言で言って、アメリカは中国を潰しに掛かっているのです。まず、経済から、そして最終的には、軍事面でも叩き潰すことになるでしょう。早く中国もこのことを悟るべきです。日本も1940年には同じような状況に置かれていたのです。日本は意を決してアメリカと戦いましたが、中国は戦わないのでしょうか。戦わないはずがありません。そのために、サイバー能力を高め、十分なミサイルや海軍力を築き上げてきたのですから。

 実際に戦争が始まるのはもう少し後のことなのでしょうが、今後は企業の中国脱出が加速することでしょう。その工場は、インドを筆頭に東南アジア方面に拡散していくでしょうから、中国の周辺諸国にとっては、朝鮮半島景気のような状況に突入することになります。その動きを日本がうまく調整できれば、日本にとっても大きなメリットになります。久々に景気がよくなりそうですね。