FirstHedge 明日の投資情報

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香港の終わりはこれからだ。

香港、華麗なるオフィス・ライフ(字幕版)

中国の人は、これから大変だと思いますよ。この香港のウォールマリアが崩壊してしまえば、それだけで香港の勝ちはゼロになります。

 香港のウォールマリアとは、香港ドルのことです。

「 香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)は香港ドル米ドルのペッグ(連動)制防衛を図るため6営業日連続で香港ドル売り介入を実施した。この期間は2014年以来で最長となる。
 HKMAが12日に実施した香港ドル売りは14億3400万香港ドル(約199億円)規模。4月に介入を開始してからの総額は494億5000万香港ドルに達した。
 米ドルとの金利差や中国企業の株式売り出しに対する需要、当局の検査に向けた銀行の現金確保を背景に香港ドル相場は高水準にある。」

香港当局、ペッグ防衛で6日連続香港ドル売り介入-2014年以来最長 - Bloomberg

 かつてのジョージソロスのポンド売りに似たものを感じますね。通常であれば、中央銀行に投機筋が戦いを挑むことはかなり愚かなことですが、今回ばかりは香港に味方がいません。中南海があきらめた瞬間が、香港没落の最終段階です。中国は金融センターを近くの深圳や海南島に移したいと考えているので、香港がいつまで持ちこたえられるかはわかりません。資本の移動が起きるとすれば、その後でしょう。