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北朝鮮に接近する中国

DPRK: The Land Of Whispers (北朝鮮旅行ドキュメンタリー) (JAPANESE)

金正恩の姿は5月にはほとんど見られませんでした。見られたとしても極めて影武者の可能性の高い事例でした。やはり死んでいるか、動けない状態なのでしょう。ですから、中朝の高官会談は意味があると言えます。

 「 朝鮮を訪れている王毅国務委員兼外交部長は2日、平壌の万寿台議事堂で朝鮮の李勇浩(リ・ヨンホ)外相と会談しました。
 王部長は会談で、「今年は両国の国交樹立70周年である。習近平総書記の朝鮮公式訪問が成功を収め、画期的な意味となり、両党や両国関係を新たな歴史的時期へと進めている。朝鮮とともに、首脳間の重要な合意を早期に全面的かつ確実に実行するよう努めたい」と述べました。
 王部長はまた「70年間、国際情勢がいかに変化しても、中国と朝鮮は常に助け合い、ともに前進している。これは両国とも共産党が率いる社会主義国家で、歴代の指導者の戦略的指導によるものだ。中国は、『二つの百年』を目指して努力しているし、朝鮮は新たな戦略を展開中で、経済や社会の各事業が絶えず成果を収めている。新しいスタートを切った両国関係は、さらに旺盛な生命力を表し、さらに輝く未来を迎えることになるだろう」と述べました。
 これに対して李外相は、「去年から、金正恩委員長は4回も中国を訪問し、また2カ月前には習総書記も朝鮮を訪問した。両国の最高指導者が1年間で5回も会談し、両国関係の新時代を切り開いた。今回の王部長の来訪は国交樹立70周年を祝う活動の大切な一環であり、中国が両国最高指導者の崇高な意志を実現させ、両国関係発展の推進を高く重視していることを示すものだ」と述べました。
 そして王部長は、香港の情勢や中国の立場、講じている措置を説明しました。これに対して李外相は「香港問題については立場を何回も表明した。香港は中国の香港で、外部の干渉はいけないと改めて述べる。中国が『一国二制度』を実施し、国の主権と領土を守ることを断固として支持する」と述べました。
 双方はさらに、朝鮮半島の情勢について突っ込んだ意見交換をし、今後も密に意思疎通を保ち、地域の平和と安定にさらに貢献していくことで意見が一致しました。」

王外交部長、朝鮮の李勇浩外相と会談_中華網

王毅は当の序列から言えば低い方なので、まさしく子供の使いで北朝鮮に向かったのだと考えられます。前例のない全人代が開催されているので、せめて裏口の北朝鮮にはきっちりチェックを入れておかねばと言ったところでしょう。妹のヨジョンが親米に舵を切れば、中国は親米勢力と直接国境で対峙することになります。それだけはいやなんでしょうね。それでも、北朝鮮にまで行って香港の事情を改め手説明しなければならないとは、香港問題の深刻さが伺えます。