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茂木外相の英訪問

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 模擬外相も、そろそろ首相の座を狙うならば、政策綱領に当たる本でもだしておかねばならないのではないでしょうか。まあ、首相を狙わないのならばその必要もありませんが。

  日本の首相としての資質はいろいろあるとは思うのですが、対米関係を維持出来るかどうか、安全保障の見識でぶれがないのかどうか、そして当然のことですが、国民の強い支持が得られるのか、更に付け加えるならば、経済に強いのかと言ったところでしょうか。外相というポスト、そして対米折衝でも実績があるという意味では第一の条件は満たしているとは言えるでしょう。しかし、それ以外の点では?ですね。

 さしあたり茂木外相の外交デビューなのでそれを記録しておきたいと思います。

「 英国を訪問中の茂木敏充外相は5日、ロンドン市内で英国のラーブ外相と会談し、香港問題や東シナ海南シナ海への海洋進出の問題など対中政策で連携を強化することを確認した。交渉が大詰めを迎える日英通商協定については茂木外相が「早期の妥結が重要だ」と述べ、ラーブ氏の賛同を得た。
 新型コロナウイルスの感染が広がった3月以降、日本の閣僚が海外を訪ねるのは今回が初めて。6、7両日にはトラス国際貿易相とも会談し、日英通商協定の政治合意を目指す。
 日本政府によると2人は約2時間、夕食を交えて会談した。高度の自治を脅かす香港国家安全維持法の施行を巡っては、香港市民や在住する外国人、企業の権利や自由が脅かされないよう連携して対応することを確認した。特に香港政府が民主主義のプロセスである9月の立法会(議会)選挙の1年延期を決めたことに、重大な懸念を共有した。
 さらに沖縄県尖閣諸島で中国の公船が連日、接続水域を航行している問題などを念頭に、中国による東シナ海南シナ海での海洋進出について両国が緊密に連携することで一致した。両国は近年、自衛隊と英軍の共同訓練や、北朝鮮が洋上で積み荷を差し替えて密輸する「瀬取り」への対処で連携している。会談では安全保障分野でさらに協力を深めるとともに、早期に外務・防衛担当閣僚会議(2プラス2)を開催する方針でも一致した。
 経済分野では茂木外相が、難航している欧州連合EU)と英との通商交渉にも言及した。日英の企業への悪影響を最小限にするため、年末の「移行期間」までの英EU間の通商協定の締結に期待を示した。
 英政府によるとラーブ外相は会談後、「日本は英国の親友であり、アジアの主要な安全保障のパートナーだ」と指摘。「新型コロナや香港問題への対応などで日英は並び立っており、協調関係がさらに深まることを楽しみにしている」とコメントした。茂木、ラーブ両氏の会談は2月の東京での戦略対話以来となる。」

日英外相、香港情勢に懸念 対中政策連携を確認 :日本経済新聞

茂木外相の力量はおくとして、ここまで英国から熱心にプロポーズを受けるのは、日英同盟締結以降初めてではないでしょうか。日英同盟アメリカの横やりで消滅しましたが、今回はその輪の中にアメリカも入ります。これを機会により一層英国との緊密な関係を結んで欲しいものです。

 

8月7日追記

よく見れば、TPPの話が全く抜けていますね。結局英国はTPPに加盟して、通商交渉を済ませ、しかもバイデン大統領が当選すれば、TPPに加盟と明言しているわけですから、気難しいトランプ大統領と通商交渉するよりもはるかに合理的と考えているのでしょう。TPPの話を出さなかったのは、トランプ大統領に遠慮したのだろう(まだ落選と決まったわけではない)、そして茂木外相が直接英国を訪れたのも、ネットでは話せないことがあったためだろう(恐らくTPPもその一つ)と推測出来ます。まあ、日英間の課題はなんといっても中国なのでTPPだけに話は限られなかったでしょうが。本音ではジョンソン首相は話のしやすいバイデン大統領を望んでいるのでしょう。