誕生!バイデン大統領
トランプ大統領としては、FRBに少し無理をさせて良好な経済を維持し、そのまま再選を図る予定だったのでしょうが、その目論見が大きく崩れそうになっています。
「 野党民主党の大統領候補指名を確実にしたバイデン前副大統領の陣営は15日、トランプ大統領の新型コロナウイルス対応が影響し、11月の米大統領選ではこれまで共和党の地盤とされてきたアリゾナ、テキサス、ジョージアなどの各州でバイデン氏が勝利する道が開かれたと語った。
バイデン陣営のディロン選対本部長は「これまでスイングステート(揺れ動く州)ではなかった州が激戦州になる」との見通しを示した。同陣営は2016年大統領選で民主党が勝利した州を死守し、トランプ氏が勝利したアイオワ、ウィスコンシン、ミシガン、オハイオ、ペンシルバニア、ノースカロライナ、フロリダの激戦州を奪取したい考え。
また、トランプ大統領の新型コロナ対応を受けて、郊外の有権者に加え、大卒や女性の有権者からの民主党への支持が高まっているとも指摘した。
トランプ陣営のマートー報道官は「米国民はトランプ大統領が新型コロナとの戦いで米国を率いていることを理解している」と強調。バイデン氏については「非生産的な批判をぶつけているだけだ」と批判した。
ロイター/イプソスの世論調査によると、米国で新型コロナ感染による死者が増える中、ここ1カ月でトランプ大統領への批判的な見方が強まり、トランプ大統領の支持率は38%に低下。バイデン氏の支持率は46%だった。」
バイデン氏、共和党地盤州で勝利も トランプ氏のコロナ対応受け - ロイター
ただ、これはあくまで現段階の支持率に過ぎません。クリントン元国務長官がどのようにして勢いを失ったのかを想い起こす必要があります。クリントン財団に関する醜聞がスティーブ・バノンによって次々と暴露されたためではなかったでしょうか。同様の弱点はバイデンも抱えているわけで、それがまさしくバイデンの息子が中国やクリミアで利益供与を受けたのではないかと言う疑惑です。こんどはバイデンがその疑惑に答えなければなりません。これはなかなか困難でしょう。
トランプ大統領の立場にしてみれば、コロナの対応ではかなり失敗したので、中国を悪者にして、米中の緊張を高めて「戦時の司令官」に成ってしまうことでしょう。そのためにはきっかけが必要ですが、今回のコロナの問題の賠償問題は、全米の支持を受けることができるでしょう。米中の関係が悪化することは日本の国益なので、「もっとやれ!」と言いたいところです。