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中国との縁切り

縁切り本舗 (アクションコミックス)

もう中国とは「縁を切りたい」の一審なのでしょう。

 自由経済も比較優位もグローバリズムもすべて終了ということですね。グローバリズムが「誰とでも仲良く」を標語にしていたとすれば、今後は「友達を選んで」ということになります。ゲームのルールが根本的に変わったのです。

「 トランプ米大統領は14日放映のFOXビジネステレビのインタビューで、新型コロナウイルスへの中国の対応について「とても失望している」と重ねて不満を示した。同時に「私たちは多くの措置をとることができる。中国との関係を遮断することもできる」と表明した。
 トランプ氏は「もし関係を途絶えさせたら、5000億ドル(約54兆円)を節約できる」とも述べた。2国間貿易の全面停止も念頭に強力な報復措置に動く姿勢を示したが、米大統領が断交とも受け取れる強い表現で中国を威嚇するのは異例だ。
 中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席とは「良好な関係にあるが、今は彼と話したくない」と語った。トランプ氏の一連の発言には、大統領選を控えて米国での感染拡大について批判の矛先を中国に向けるため対中強硬をアピールする狙いがある。
 ニューヨーク証券取引所に上場している中国企業への監視を強める必要性にも言及した。米規制当局は中国政府に阻まれ、米国に上場する中国企業の監査記録を審査できていない。不正会計を防ぐ上で大きな障壁となっていた。米国側が監視強化や基準の厳格適用を進めれば、中国企業が米国での上場を取りやめ、ロンドンや香港の取引所に移るとの見方も示した。
 トランプ政権は年金基金にも圧力をかけた。連邦職員向けに確定拠出年金を運営する連邦退職貯蓄投資理事会(FRTIB)は13日、中国株への投資を延期すると発表した。米国の年金マネーが中国企業の成長を支えるのを阻む狙いだ。」

トランプ氏、新型コロナで中国威嚇 「関係を遮断も」 (写真=ロイター) :日本経済新聞

おそらく、中国との断交に言及した初めての大統領がトランプ大統領でしょう。これから誰も知らない、誰にもわからない未来が訪れることになります。

 追加するならば、オバマ前大統領に対してもトランプ大統領は批判を強めていますが、これもこの「断交」と密接に関わっているのでしょう。

 中国企業を米国だけでなく、英国も追い出せばこれで中国はもう終わりでしょう。その気配をこの流れから感じ取ることができるでしょう。