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歴史的にあり得ないトランプ再選

FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実

 どう考えてもだめっぽいです。

 「 米議会下院が10月31日にトランプ大統領の弾劾調査の承認と前進を採決したのを受け、同大統領は最も危うい立場に置かれた
 弾劾調査プロセスを巡る決議案はほぼ党派に沿って賛成232票、反対196票で可決された。これは弾劾調査の公開段階に向かうロードマップを提示しただけではない。トランプ大統領弾劾の訴追決議案採決と、上院での弾劾裁判がほぼ不可避だという明確なシグナルでもある。
 トランプ氏は正式な弾劾調査プロセスの対象となった4人目の大統領となる。ビル・クリントン氏と南北戦争後のアンドリュー・ジョンソン氏の2人は下院で弾劾訴追されたが、上院では有罪判断を受けなかった。リチャード・ニクソン氏は下院が弾劾訴追の決議をする前に辞任した。
 しかし、トランプ氏は弾劾訴追されてから再選を目指す初の大統領になるかもしれない。こうした展開はトランプ大統領にとって新たな挑戦で、トランプ氏は上院による罷免だけでなく、有権者の手によっても退陣に追い込まれる事態を避けるために共和党の結束維持に取り組まねばならない
 最近の動きにはトランプ氏が差し迫る危機を理解していることを示唆している。事情に詳しい関係者によると、ホワイトハウスのスタッフ増員要請に抵抗していたトランプ氏は著名な広報専門家を雇い、弾劾調査関連の情報を発信させる可能性が高い。一方、トランプ陣営は10月30日の米大リーグのワールドシリーズ第7戦で、派手な全米テレビ広告を打ち、トランプ氏の業績を強調した一方で、「でっち上げの調査」だと民主党を批判した。
 トランプ大統領共和党の結束維持に深く関与するようになっており、政権当局者によると、過去2週間で下院議員60人余りと直接会ったという。」

トランプ大統領、弾劾裁判はほぼ不可避か-米下院の決議案可決で - Bloomberg

 ウクライナの大統領に、バイデンの息子に関するネガティブな情報をよこさなければ援助はなしにするという話で、そのまま援助が亡くなっているのですから、これを正当化するのはなかなか困難だと思います。

 むしろ、証言を重ねれば重ねるほど、トランプ大統領の違法性が明らかになるという展開になっています。このままいけば、下院で弾劾決議がなされるのはほぼ確実でしょう。

 問題は、上院です。上院は確かに共和党が優位ですが、大統領の弾劾を決議すれば、大統領の犯罪を見逃した共和党上院という汚名は来年の選挙でついて回ることでしょう。それに対して、上院・下院の議員がどこまでだまっているか問題となります。

 さすがにこのままでは選挙に勝てないという見込みが確定的になれば、トランプ大統領は再選を断念せざる得ないでしょう。その上で、注目すべきは米議会の動きです。

 また、今回の事件の背後にペンタゴンがあることも明らかでしょう。CIAといい軍部と言い、恨みを買いすぎているのが問題です。

 トランプ再選を予想する人は多いですが、その可能性はかなり低くなったと断言しておきたいと思います