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火消しに失敗したトランプ

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 トランプは自分の好きな方向にどんどん進むくせがあるので、周りがついて行けないところがあります。それが、家族経営の不動産業なら問題はないのでしょうが、「まわり」というのが、現在ではアメリカという国家になってしまっているところが、今回の「火消し」失敗の大きな原因と言えます。

 「 米大統領選へのロシア介入に関するトランプ大統領の姿勢について、ホワイトハウスが説明に苦慮している。トランプ氏はロシアのプーチン大統領に甘すぎるとの一般認識が定着してしまうかもしれないと、政権関係者の一部は懸念する。
 トランプ氏の側近らは、現在の展開が大統領就任以降で最悪の1つだと認識している。関係者の1人によると、トランプ氏はロシアの選挙介入を認めることに抵抗を続けている。認めれば、大統領選の勝利がおとしめられると信じ込んでいるためだという。
 トランプ氏はヘルシンキで行ったプーチン氏との共同記者会見で、ロシア介入疑惑に関する米当局の結論に疑問を投げ掛けた。その後発言を修正したが、米情報当局の見解と矛盾する新たなコメントを発し、報道官がこの火消しに追われた。
 コリンズ上院議員(共和、メーン州)は18日記者団に対し、「目まいがする」と吐露。ムルコウスキ上院議員(共和、アラスカ州)はトランプ氏のコメントに満足していないとし、プーチン氏に対して、米国の選挙には「関与するな」と言い渡してもらいたいが「それが聞かれない。今も待っている」と述べた。」

トランプ氏、対ロシア姿勢説明で二転三転-「最悪の展開の一つ」と側近 - Bloomberg

 従来の安全保障政策を、個人の思いつきで変更してしまうのだから、議会も政府も当惑するのは当然です。たとえそれが正しい方向であるとしても、議会、政府との意思疎通は欠かせないはずです。トランプ大統領の欠点は、こうした準備を怠ることでしょう。そして、自分の気にくわないないようであれば、無条件に頭ごなしに、しかも(ツイッターという)公然の場で叱責するのです。ホワイトハウスが、今ではブラック企業しています(笑)。幹部が次々と辞任したり、退職を迫られたり、そして残っていてもハッカビー・サンダース報道官のようにメディアから集中砲火を浴び、レストランでは入店拒否を喰らう始末です。

 これは、持続性のある政権とは言えません。いずれ、トランプ大統領は任期途中で倒れることになるでしょう。トランプ大統領の功績を認めないわけではないですが、今年の6月12日の米朝交渉が山だったと感じています。