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来週のユーロのカギ

 先週末はユーロが爆上がりでしたね。

  その原因は言うまでもなく次のニュースでした。

「ドイツでは4期目の政権発足を目指すメルケル首相の取り組みが前進した。同首相は第2党の社会民主党(SPD)と連立に向けた正式交渉に入ることで暫定合意した。SPDが21日に開く党大会で連立への動きを承認するかどうかが次の鍵になる。

  承認されればさらなる協議が始まり、正式合意をまとめることになる。
  メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)とSPDの幹部は24時間を超える協議の末、12日朝に連立についての大枠に合意した。

  SPD党員の説得を主な目的とした概要文書は28ページにわたり、欧州連合(EU)強化のため、またトランプ米大統領法人税引き下げへの対応でドイツとフランスが協力することが盛り込まれた。」

メルケル独首相が政権樹立へ前進、連立で暫定合意もSPDの採決次第 - Bloomberg

 今年のユーロ圏の経済は、メルケル政権が維持できるかにかかっています。社会民主党SPD)が党大会で了承するかどうかでまた大きく為替が動くと考えられます。

 ただ、これでメルケル政権が維持可能になったとしても、シリア難民受け入れでドイツのための選択など右派政党が台頭しています。移民・難民問題が改めて焦点を浴びれば、再びメルケル首相に対する批判が高まることでしょう。

 その意味では、SPDとの連立が実現したとしても、今後の見通しは非常に暗いといえます。