中国でスパイ容疑で捕まらないためには
このところ、中国でスパイ容疑で拘束される日本人が増えています。中国に行かなければ、そもそも捕まらなかったのでしょうが、それを言えばおしまいでしょう。
何が問題だったのかを考えてみます。
知り合いに中国に対する情報収集活動に携わっていた人がいます。その人によると、中国のホテルはほとんど全て盗聴器がつけられているという話です。それに、北京のいくつかのホテルは人民解放軍の直営のものもいくつかあると教わりました。
そこで、時事ニュースからです。
「北京時事】中国当局に3月に拘束された日本人男性6人のうち未解放の2人が先月、正式に逮捕されていたことが13日、分かった。日本の外務省が明らかにした。
逮捕された2人は、山東省と海南省で温泉開発の調査などを行い「反スパイ法」や「国家安全法」などに違反した疑いで拘束された。同時に拘束された日本人4人は7月に解放、帰国した。
一方、日中関係筋によると、北京市で国家の安全に危害を加えた疑いで2月に逮捕、6月に起訴された日中青年交流協会の鈴木英司理事長に対する初公判が、市内の中級人民法院(地裁)で8月に非公開で開かれていたことも分かった。」
このニュースを見て感じたのは、たとえ温泉堀であっても、軍事的に微妙な場所は危ないということでしょう。山東省は、いうまでも無く軍の影響力の強い賞です。また、海南省は、中国の原子力潜水艦の基地となっていることからもわかるように、南沙諸島,西沙諸島の軍事基地のための前線基地という役割を担っている土地です。
また、日中青年交流協会の理事の方に関しては、日本の何らかの政府機関から情報協力の依頼があったのではないでしょうか。実は、その政府機関に中国のスパイが入り込んでいるという話もあるのです。
結局のところ、中国でスパイ容疑で捕まらないためには、軍事上の要衝には近づかない。日本の政府機関から依頼を受ければ、断るか、中国にはいかないようにするということが必要になるでしょう。