不埒なカナダには死刑で対抗!
山上たつひこなみの切れを見せる中国外交です。
「カナダ司法当局による通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)幹部の逮捕をめぐり、報復としてカナダ人の拘束を続けている中国当局が、今度は薬物密輸をめぐる「死刑判決」を外交カードとして利用し始めた。
遼寧省の高級人民法院(高裁)が唐突に発表したカナダ人男性、ロバート・シェレンベルク氏の上訴審だが、1審判決の時期や内容については全く公表されていない。華為事件を受けて、死刑ではなかった1審判決に対して検察側が上訴し、死刑判決を下す「選択肢」を意図的につくりだした可能性すらある。
中国当局はこれまで「国家安全に危害を与えた疑い」でカナダ人男性2人を拘束したほか、比較的軽微な「違法就業」を理由にカナダ人女性1人を拘束。さらに薬物密輸事件をめぐるカナダ人への死刑判決を振りかざすなど、なりふり構わぬ“人質外交”でカナダ政府に圧力をかけ続けている。
中国外務省の華春瑩(かしゅんえい)報道官は27日の記者会見で、シェレンベルク氏の上訴審について「事件の状況を把握していない。外国の国民に関する問題であれば、関係部門が領事通報の義務を履行しているはずだ」と述べた。一方、中国とカナダの両国関係が緊張していることについて「原因は皆さんもよくわかっている。中国は何度も厳正な立場を表明してきた」と語った。」
「死刑判決」を外交カードに利用する中国、唐突に上訴審公表(産経新聞) - Yahoo!ニュース
中国のなりふり構わない行動から、ファーウェイという企業が中国の国策企業であり、今後の中国の台頭にとって欠かすことができない企業であることが、はからずも、暴露されています。
このままファーウェイの基地局で5Gをやられていたら、文字通り世界中の情報がリアルタイムで筒抜けになり、電気機器の誤作動から、サイバー工作により電力網や交通網はおろか、一般家庭の湯沸かし器まで自在に動かすことができるようになっていたことでしょう。
ですから、トランプ大統領がファーウェイとZTEをアメリカで禁止する大統領令を考慮中ですが、実現する可能性はかなり高いのではないでしょうか。
むしろ、カナダを敵に回したことで、カナダ以外の他のアングロサクソン国家も中国に対してより敵対的に振る舞うことになるでしょう。その中に当然日本も含まれます。
また、当然のことですが、こんな事をやっているようでは習近平の三期目もないでしょう。その後が問題といえば問題ですが。
来年もこのファーウェイの問題は糸を引くことでしょう。ますます米中対立は激しさを増すことになります。