FirstHedge 明日の投資情報

投資を搦め手で分析します。

さらばアフガン

さら

 

 いよいよ米軍もアフガンのバグラム基地から撤退です。いや20年は長かったですね。今回の撤兵はトランプ大統領の置き土産といえそうです。

 「 米政府は2日、アフガニスタンの首都カブール北郊にあるバグラム空軍基地から、米軍や北大西洋条約機構NATO)加盟各国軍の駐留部隊の撤収が終わったと発表した。バグラム空軍基地は2001年10月に始まったアフガニスタン空爆以来、反政府勢力のタリバンアルカイダに対する米軍などの最大の作戦拠点だった。
 アフガニスタン国防省のファワド・アマン副報道官は2日、「今後はアフガニスタン軍が(基地を)守り、テロと戦うために使用する」とツイートした。
 米軍と戦ってきたタリバンのザビフラ・ムジャヒド報道担当者は2日、米軍撤収は「アフガニスタン人が自分の将来を自分たちで決めるための一歩」になると歓迎した。
 バグラムからの撤収完了によって、全外国部隊のアフガニスタン撤収が間もなく完了する可能性がある。
 最近まで約2500~3500人の米兵が駐留していたもようで、この撤収後はアフガニスタンに残る米兵は1000人未満になる見通し。今年5月の時点で連合軍の駐留兵は約7000人だったが、6月30日の時点でドイツとイタリアが任務完了を宣言しており、すでに大半は撤収を終えたものとみられる
 ジョー・バイデン米大統領はすでに、今年9月11日までに米軍撤収を完了させる方針を示している。今年9月11日で、米同時多発テロから20年となる。同時多発テロアフガニスタンを拠点にするタリバンが支援するアルカイダによるものだった。米軍が主導する有志連合によるアフガニスタン攻撃は、同時多発テロを機に2001年10月7日に始まった。
 アメリカは20年近く続く「最長の戦争」を終わらせ、アフガニスタンの治安維持をアフガニスタン政府と軍に任せる。
  一方で、アフガニスタン各地では現在、外国部隊の撤収を前に、反政府勢力のタリバンが勢力拡大を続けている。このため、新たな内戦が起きる可能性も懸念されている。アフガニスタン政府がバグラム空軍基地を支配下に残せるかどうかは、タリバンに対するカブール防衛に不可欠だと、軍事アナリストたちは言う
 2日にホワイトハウスで記者会見したバイデン大統領は、撤収について「連合国と共に合理的に兵力を縮小した。異例なことはなにもない」と述べた。しかし、記者団がさらに質問を重ねると、「もうアフガニスタンについての質問には答えない」とくぎを刺した。
 バイデン大統領は演台から報道陣を見回し、今は7月4日の独立記念日を国民と祝いたいのだと述べた。「アメリカ中で大勢が球技をしたり、いろいろな楽しいことをして」週末を過ごすのだから、マスコミからの「否定的な質問」にはすべて来週になったら答えると述べた。
 それでもなお別の記者がアフガニスタンについて質問を重ねると、「楽しいことの話をしたいんだよ」と答えた。
 ホワイトハウスのジェン・サキ大統領報道官は定例会見で、撤収は「8月終わりまでに完了する見通し」だと述べた。
 アフガニスタン大統領府は2日、アシュラフ・ガニ大統領と駐留米軍のスコット・ミラー司令官が会談し、「継続的なアメリカの支援と協力」を協議したとツイートした。
 AP通信によると、カブールのアメリカ大使館など外交官の警護やカブール国際空港の警備協力のため、米兵約650人が今後もアフガニスタンに留まる予定という。
 米兵はNATO加盟国のトルコの兵士と共に、国際空港の警備にあたる。
 国際空港の安全確保については、アフガニスタン政府と新しい取り決めが交渉中となっている。」

アフガニスタンのバグラム空軍基地、最後の外国部隊が撤収 - BBCニュース

もっと早く撤退していてもよかった気がしますが、アフガニスタンアメリカが抑えていることにどれほどのメリットがあったのでしょうか。できればタリバンに勝利して民主主義的な体制を構築できればよかったのでしょうが、そのために存続していたということなのでしょう。膨大な予算を費やした割には、利益はあまりなかったのではないでしょうか。テロを抑止するということであれば、サウジとカタールを抑えればよかったのであり、トランプ大統領がサウジとカタールを分断することによってそれを実現してしまいました。