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イラン新大統領選出

 

 乙嫁語りですが、イラン編は解くによかったように思います。昔は、ペルシャと言えば美的センスにあふれた国だったことが偲ばれます。しかし、いまは・・・。

 「 イランの次期大統領に反米の保守強硬派として知られるライシ師が就任することが決まった。超大国の米国が中東への関与を低下させようとする中で、イランと対立するイスラエルでも今月13日に首相が交代し、地域の政治の予見性は大きく下がっている。米国が制裁対象としてきたライシ師の大統領就任で、偶発的な衝突のリスクは一段と増しそうだ。
 イランの大統領は行政の長だが、そのさらに上に絶大な権力をにぎる最高指導者が存在する。それでも国民が選挙で選ぶ最高位のポストで、経済政策や外交への影響力は大きい。
 現職のロウハニ師は穏健派として知られ、制裁を緩和する見返りに核開発を制限するイラン核合意を米欧と取り交わし、一時は国際協調路線が進展するとの期待が高まった。ライシ師は一貫して国内の司法畑を歩み、外交や経済にかかわった経験はほとんどない。
 わかっているのは最高指導者ハメネイ師が「自分自身のような人物を後継者として望んでおり、ライシ師はそれに当てはまった」(英王立国際問題研究所のサナム・バキル氏)ことだけだ。「核合意を支持する」と繰り返し公言しているが、その意味するところは米制裁の完全な解除にすぎないと受け止められている。
 イランを最大の脅威とみなすイスラエルでは今月、2009年から12年続いたネタニヤフ政権が崩壊し、さらに対外的に強硬とされる右派のベネット氏が首相に就いた。ロウハニ師にとっては右派のネタニヤフ氏は手ごわかったが、長く敵対してきた経験から出方を読みやすい面もあった。
 一方、ベネット氏の政権基盤はもろく、外交手腕も未知数だ。今後、国内の求心力を高めようとイランに強硬な措置をとることも予想される。核合意にそもそも反対のイスラエルでは、イランが核武装する前に施設を破壊する先制攻撃を求める声もくすぶっている。」

中東、偶発衝突の懸念 イラン大統領に強硬派ライシ師: 日本経済新聞

イスラエル、イラン両国でトップが交代しました。イランの場合は大統領の上に宗教上の最高指導者が控えているので、まるっきり変わるということはないのかも知れませんが、イランの方は強硬派が大統領に選出されました。

 イスラエルの出方はまだ不明ですが、中東の緊張は高まり、戦争の危機は高まっているとは言えそうです。