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安倍首相のイラン訪問

イランの家めし、いただきます! (わたしの旅ブックス)

 安倍首相の今回のイラン訪問は、日本外交史においても画期をなすものでしょう。l

  米国・イスラエルとイランとの仲介を日本が果たすことになるとは、40年前、30年前、20年前では想像もつきませんでした。ほぼ40年前にはイラン革命が勃発し、30年前には、冷戦が崩壊、その後の湾岸戦争。そして、2001年にはアメリ同時多発テロ、2003年からはイラク戦とアメリカと中東の関係は長きにわたるのですが、この間、日本の存在感はゼロでした。湾岸戦争の際に戦費を要求され、感謝されなかったことぐらいでしょう。しかし、今度は安倍首相が仲介に乗り出すのです。これは隔世の感があります。

安倍晋三首相は12日、訪問先のイランのサーダーバード宮殿でロウハニ大統領と会談した。イラン核合意を巡る米国との対立で緊張緩和の必要性を訴える見通しだ。核合意の順守を求め、米側との対話による解決を促す。
 首相は米・イラン双方と友好関係にある日本の立場を生かし、中東情勢の安定への貢献をめざす。まず首脳同士の少人数で話し合った後、出席者を増やして会談を続け、共同記者発表に臨む。
 ロウハニ師との会談は8回目で2018年9月にニューヨークで会って以来だ。現役首相のイラン訪問は1978年の福田赳夫首相以来41年ぶりとなる。13日には最高指導者ハメネイ師との初めての会談を予定する。
 首脳会談に先立ち、河野太郎外相はテヘランでザリフ外相と会談した。日本外務省によると、河野氏は地域の緊張緩和に向け、核合意を守るよう働きかけた。ザリフ氏も合意の順守に言及した。国営イラン通信によると、ザリフ氏は「米国はイランに経済戦争と経済テロを仕掛けている」と米側を非難した。両外相は首脳会談に同席した。
 首相は首脳会談でイラン側の主張を聞くとともに、トランプ米大統領が5月下旬の日米首脳会談などで示したイラン情勢への認識を伝える
 19年が日本とイランが外交関係を樹立して90周年にあたるのを踏まえ、友好関係をより発展させることで一致する。
 トランプ氏は「(イランとの)戦争は望まない」「イランは対話を望むと確信している」と語っている。
 イラン核合意はイランの核開発を制限する代わりに経済制裁を一部解除する内容で、オバマ前政権時の米国と英国、フランス、ドイツ、ロシア、中国の6カ国とイランが15年に結んだ。
 トランプ政権になって18年に核合意から離脱しイランへの経済制裁を再開した。反発したイランは今年5月に核合意の一部履行停止を表明した。
 首相はイラン訪問に先立ち5月下旬に来日したトランプ氏と会談し、イラン情勢について意見交換した。出発前日の11日にも電話した。
 日本は原油輸入の8割超を中東に依存しており、中東情勢の行方は日本経済に直結する。中東からの原油の大半はイランとアラビア半島を隔てるホルムズ海峡を通過する。」

首相、イラン大統領と会談 米との緊張緩和訴え :日本経済新聞

 中東は日本に取っても生命線で、中東で戦争が勃発すれば、アメリカはイスラエルを守らなければ成りません。すると、極東はがら空きになるので、日本はいきなり中国の脅威にさらされるということになります。中東の平和は日本の平和なのです。

 おそらくは、トランプ大統領としても、どこかで落としどころを探っていると考えられます。安倍首相の仲介で今回の訪問が成功に終わることを希望します。

 それにしても、日本の国際的地位の上昇には目を見張るものがあります。落ち目な中国や韓国とは比較になりません。この流れを絶やさないで欲しいものです。