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トランプを絶賛するキッシンジャー

 

 

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キッシンジャー回想録 中国 *3 (岩波現代文庫 社会 323)

 

 国防省の委員会をクビになったキッシンジャーがトランプを絶賛しています。

 「 ヘンリー・キッシンジャー国務長官は、ジョー・バイデン大統領の政権に対し、トランプ政権下で達成した中東政治の「輝かしい」政策を今後も維持するよう助言した。
 ニクソン政権とフォード政権で国務長官を務めたキッシンジャー氏は3日、リチャード・ニクソン財団が主催する国家安全保障と外交政策に焦点を当てたセミナーの中で発言した。
 このセミナーには、マイク・ポンペオ元国務長官、ロバート・オブライエン元国家安全保障顧問、マイク・ギャラガー下院議員(米ウィスコンシン州)、マット・ポッティンジャー元国家安全保障顧問代理も参加した。
 キッシンジャー氏は、ドナルド・トランプ氏の中東での外交成果を1972年のニクソン氏の中国開放になぞらえ、バイデン政権はトランプ氏の対イラン強硬政策を継続すべきだと警告した
 また、トランプ政権のアブラハム合意をアラブ・イスラエル関係の突破口と呼んだ。
 "前政権の大きな成功の一つは、彼らが並んだことで、中東で二つのことを達成したことだと思う "とキッシンジャー氏は語った。
 "一つは、パレスチナ問題を他のすべての問題から切り離し、パレスチナ問題が他のすべての問題に対する拒否権にならないようにしたことだ」とキッシンジャー氏は付け加えた。
 "第二に、スンニ派諸国をシーア派諸国(イラン)に対して、実際に、あるいは潜在的な組み合わせで並べることで、シーア派諸国を脅かす能力を開発していた。これは素晴らしいコンセプトだと思う。私たちはまだ始まったばかりだったのです」
 ドナルド・トランプ前大統領が仲介したアブラハム合意は、米国との間に新たな協力と正常化を確立した。
 また、アラブ世界とユダヤ国家の経済的、社会的、文化的な結びつきを開き、湾岸諸国とイスラエルのイランに対する防衛力を強化し、前大統領はノーベル平和賞にノミネートされた。
 "これは素晴らしい構想だった。私たちはその始まりに過ぎなかった。中国の開国の始まりのようなものだった。進化は始まったばかりだった」とキッシンジャー氏は語った。
 キッシンジャー氏はバイデン政権に対し、トランプ氏が固めた現在の中東政策を堅持するよう促した。
 "イランがどこに向かっているのかが分かるまで、イランに存在する圧力を手放すべきではない "とキッシンジャー氏は述べた。
 "イラン問題を中東全体の問題から切り離すと、他のすべてのものに対する拒否権としてのパレスチナ問題を取り除くパレスチナ問題と、イスラエルとのスンニ派の協力を切り離すという二つの成果を失う危険性がある。"
 水曜日のセミナー中に別の場所で、マイク・ポンペオ元国務長官は、国際問題や外交政策に対するトランプ氏の "ユニークな "アプローチをニクソン大統領になぞらえた
 "ユニークな方法で外交政策の問題に臨んだ大統領だった "と、トランプ氏について語った。
 "私は、少なくとも私がチームに連れてきた上層部の人々に、私たちが仕事をすることになる環境を理解してもらい、トランプ大統領外交政策をどのように効果的に運用的に実現するかを確認したかったのです。だから、私は、ワシントンには多くの人がいて、多くの大きなエゴがあることを知っていますが、トランプ大統領アメリカ国民に向けて打ち出した外交政策を実現したいと考えているチームの一員として働く準備ができている人たちがいることを確認したかったのです」と述べた。
 米国は2月25日、シリア東部の過激派に対する空爆を開始し、最近のイラクでの米国の標的に対する攻撃に関与していると考えられているイラン政権が支援するシーア派民兵グループに関連した場所を標的にした。
 バイデン氏はまた、イランとの協定、パリ気候協定、国連人権理事会などの国際的な協定や事業体に米国が再加盟するか、再加盟に向けて動き出していることを明らかにした。」

Kissinger: Biden Must Uphold Trump Administration's "Brilliant" Policy In The Middle East | ZeroHedge

 それにしてもびっくりです。あのキッシンジャーがトランプの中東外交を評価するとは。トランプ外交をキッシンジャーが主導したニクソン外交になぞらえると言うことは、ほぼ最高の賛辞といえるでしょう。

 だからこそ、バイデン外交は危うく見えるのでしょう。トランプ個人には相当腹を立てているはずなのですが、外交政策を正しく評価することは出来たということでしょう。

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