ますます下落するトルコリラ
エルドアン大統領こそ「裸の王様」なのではないでしょうか。
トルコリラの下落が止まりません。ついに12円のラインを越えてしまいました。
その理由の一つに挙げられているのは、マクロン大統領のと諍いです。
「 フランス外務省は25日、駐トルコ仏大使を本国に召還したと発表した。トルコのエルドアン大統領が地元テレビでマクロン仏大統領について「精神状態を診てもらう必要がある」などと語ったことに抗議した。両国の関係は悪化の一途をたどっている。
仏外務省はエルドアン氏の発言を「同盟国のトルコからの容認できない行動だ」と非難した。召還期間は示していない。仏大統領府によると、駐トルコ大使を呼び戻したのは初めて。
イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を授業で見せた教員が殺された16日のテロ事件を受け、マクロン氏は21日「我々は風刺画をやめることはない」などと演説した。
エルドアン氏は発言を反イスラム教的と受け止め「マクロンという人物はイスラム教と同教徒にどんな問題を抱えているのか。精神状態を診てもらう必要がある」などと語った。
両国は東地中海のガス田探査を巡っても、緊張関係にある。トルコが係争地域で探査を始めたことに対し、フランスは欧州連合(EU)の中でも強硬派として中止を求めていた。」
仏、駐トルコ大使を召還 「精神診てもらえ」に抗議 (写真=ロイター) :日本経済新聞
さてここでトルコの有報国はどれだけ残っているのでしょうか。ギリギリドイツは味方になってくれるかも知れませんが、フランスとはほとんど断交状態でしょう。ナゴルノ・カラバフ紛争ではロシアと対立し、バイデンが大統領になれば、アメリカとの関係は悪化するでしょう。これではトルコリラフリーフォールでしょう。
ただ問題はトルコに資金を貸し付けている欧州の銀行の金融不安に繋がるかも知れません。そうなるとユーロもつれ下げという事になるかもです。