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トルコは本質的に危ないのではないか

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 トルコは本格的な危機の時代を迎えたと感じます。

 「 トルコのエルドアン大統領は13日、中銀がインフレに対し「誤った措置」をとったと批判し、高金利への反対姿勢を改めて示した
 投資家の間では、エルドアン大統領が中銀の金融政策運営に干渉することが懸念されている。
 エルドアン大統領は、トレーダー連盟で講演し「もしインフレが原因で金利が結果だと言うなら、このビジネスを知らない」と述べ、中銀が正確にインフレを予想したことは一度も見たことがないと指摘した。
 さらに「中銀が金利を決めるのはいいが、インフレは中銀が講じた措置の結果だ。その代償を払うのは誰か。国民だ」と述べた。
 トルコは自由な市場経済だとし、自由市場の枠組みから逸脱することはないと述べるとともに、大統領自身が経済運営を統括しているとした。
 また、民間銀行も批判。一部の民間銀行が金利を最大50%に引き上げたことを挙げ、そのような高い金利に民間セクターは対応できず、そのような利ざやを稼ぐことができるのは麻薬ディーラしかいないと批判した。
 また輸出・輸入業者以外は外貨で事業を行うべきでないと述べた。大統領はこれより先、不動産の売買および賃貸の契約を外貨建てで行わず、リラ建てで行うよう義務付けた。

トルコ大統領、インフレ高進は中銀の誤った対応が原因と批判 | ロイター

 景気が過熱しているのに、金利は悪だとでも言わんばかりに利上げを否定するのは、正気の沙汰ではありません。確かに、トルコ経済は順調に発展してきましたが、この数年は過熱気味でした。通貨が崩れてしまってからでは遅いのですが、そうした観点がエルドアン大統領にはないようです。韓国の文在寅大統領といい、どうして経済がわからない政治家ばかりなのでしょうか。

 少なくとも中期的に見れば、トルコリラはさらなる下落の可能性があるでしょう。そしてそのきっかけになるのはエルドアン大統領の発言がきっかけになることはほぼ間違いがありません。