英国にそっぽを向かれるEU
いよいよ起源を年末に控えた英国とEUの貿易交渉ですが、このままいくとまとまらない可能性が高くなってきました。
「 JPモルガンは、年末に貿易取引なしのBrexitが実現する可能性は3分の1程度だが、今後数ヶ月の間に英国とEUの間で交わされていた交渉の結果、そのリスクははるかに高くなるだろうと述べている。
英国は1月31日にEUを離脱したが、現状維持の移行措置が12月に終了するまでにEUとの間で新たな貿易協定に合意するための協議は今のところほとんど進んでいない。
"JPモルガンのアナリスト、マルコム・バー氏は顧客向けのリサーチノートで、「ノーディールの可能性は約3分の1だが、プロセスの一部であるブリンクマンシップによって、合意に達するまでにはそれよりも高くなる可能性がある」と述べている。
EUのBrexit交渉主任であるミシェル・バルニエ氏は水曜日、英国は10月末の「厳しい期限」までに新たな貿易関係の合意を封印するためには、公正な競争、漁業、紛争解決の保証に関するEUの要求に今すぐに取り組まなければならないと述べた。
バルニエ氏は、ロンドンはこれまでのところ、これらについて十分な柔軟性と創造性を示していないと述べた。しかし同氏は、2021年からのBrexit後の数十年に及ぶ緊密な協力関係に代わる新たな関係に関する取り決めは、困難であるにせよ、まだ可能だと考えている。
英国とEUは9月7日から11日にかけてロンドンで会談を行う予定だ。
"JPモルガンのバー氏は、「10月末までに条約の合意に向けて十分な進展があったとしても、我々にとっては驚くべきことではないだろう。
"しかし、現段階では、EUの立場が大きく軟化したり、それをめぐる結束が固まったりすることはほとんどないと見ている」と述べた。」
No-trade deal Brexit? JPMorgan says about one third chance - Reuters
どちらの意地になっているので、この交渉はなかなか纏まらないでしょう。もしまとまらなければ、英国を農産物の市場としているEU諸国にとっては大きなダメージになるでしょう。その一方で英国はアジアに回帰する気なので、まさに蛙の面に小便状態でしょう。こうなるとユーロは激しく下がりそうですね。