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ブレグジット EU離脱(字幕版)

 いよいよ英国のEU離脱のしめの時期がせまってきました。

  英国のEU離脱と、アジアにおける騒乱は繋がっていると見るべきでしょう。というのも、現在起こっているのは、国際社会のグループ分けがなされている最中だからです。最終的にいくつのグループになるのかもわかりませんが、少なくとも米英は同じグループに入るでしょう。ここで日本がどのグループに入るのかが問題になるのですが、そのヒントが今回紹介するニュースです。

「 日英両政府は9日、茂木敏充外相とトラス国際貿易相がテレビ会談を行い、新たな貿易協定の締結に向けた交渉を始めた。英国は1月末に欧州連合(EU)を離脱したが、激変緩和のための移行期間は12月末までとなっており、年内の交渉妥結を目指す。英国は、日本など11カ国で発効した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加盟にも関心を示しており、日本との貿易協定をテコにTPP加盟も視野に入れる。
 冒頭、茂木氏は「新たな経済パートナーシップの構築は日英関係をさらに強固にするものと確信している」と強調。トラス氏は「英国がTPPに加盟すれば、TPPが世界の国内総生産(GDP)に占める割合は(従来の)13%から、16%以上に拡大する。(日本との貿易協定は)英国のTPP加盟に向けた重要な節目となる」と述べた。茂木氏は英国のTPPへの関心を歓迎し、「日本として必要な支援を継続したい」とした。
 英国のEU離脱に伴う移行期間は12月末まで。それが終わると、昨年2月に発効した日本とEUの経済連携協定(EPA)に基づく低関税の優遇措置は適用されなくなる。日英は日欧EPAの内容を基礎に交渉を進める。その上で、日本は自動車、英国は金融サービスといった自国が強みを持つ分野でさらに有利な条件を引き出したい考えだ。
 梶山弘志経済産業相は9日の記者会見で、自動車や自動車部品を中心に「できる限りの関税撤廃期間の前倒しを目指したい」と語った。電子的手段を使った取引などのデジタル貿易についても「ハイレベルな規定の導入を目指す」とした。
 また、農産品分野について江藤拓農林水産相は同日の会見で「過去の経済連携協定を超えるものではないということが大前提」と指摘した。」

日英が貿易協定交渉を開始、年内妥結を目指す 英はTPP加盟にも関心(産経新聞) - Yahoo!ニュース

英国にある日本の自動車工場は米国向きにもなるのですから、最終的にOKな筈です。あまり英国に強硬な主張を展開せずに、英国を味方に引き入れると言う発想が必要でしょう。どうせ、安全保障の上でもパートナーになるのですから、今後中国との関係を考えるならば、日本が得をすることになります。英国がロシア嫌いなのも日本に取っては有利です。ロシアにとっての日本カードの価値が上がるからです。さし当たっては中国との対決なので、その対応が優先されますが。

 どうでもいい話ですが、ドイツはどうするんでしょうね。対中国包囲網には参加しないとトランプ大統領に啖呵を切ったのですから、米軍引き揚げ以上にきつい制裁が待っていると考えるべきでしょう。たしかにアメリカは黒人差別問題で大きな騒乱の中にありますが、それが移民問題としてヨーロッパに逆輸入という可能性を考えていないヨーロッパ諸国は愚かですね。ただ、トランプ大統領周辺の問題は気になりますが、順調にアメリカのグループに加わって欲しいと思います。