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ジム・ロジャーズの妄言

ジム・ロジャーズ 大予測―激変する世界の見方

 またまた、ジム・ロジャーズの妄言です。

 「 韓国の一部メディアは、新型コロナウイルスが原因で北朝鮮の兵士180人が死んだと報じている。
 だが、こういった情報は信じてはいけない。北朝鮮に関する韓国のニュースは、反北朝鮮プロパガンダでしかない。韓国メディアが北朝鮮国内で新型コロナの死者が1万人出たと報じても、私は信じないだろう。
 日本や米国の北朝鮮報道も、同様に信じてはいけない。どの政府も、メディアを使ってプロパガンダをするからだ。
 では、北朝鮮情報を正しく理解しようと思うなら、どうすればいいのか。それは、異なる情報源から話を聞くことだ。
 たとえば、北朝鮮について書かれた五つの国の新聞を読み比べてみればいい。英語しか話せなくても、日本、中国、ロシア、中東には英語で発信するメディアがある。それぞれの報道には、大きな違いがあるように見えて、共通している部分も多い。そのことに必ず気づくはずだ。
 もちろん、慎重に情報を取捨選択しても、間違うことはある。それでも、長い年月をかけて世界各国の複数の情報源を得るように努力することが大切だ。ただし、繰り返しになるが、どの国のメディアもウソをつくことを忘れてはならない
 私の考えでは、北朝鮮はあと2年で外国に開かれた国になる。北朝鮮には、すでに15カ所の自由貿易地域がある。金正恩朝鮮労働党委員長はスイスで教育を受けて育った。今のままの北朝鮮に住み続けたいと思うはずはなく、経済の開放を目指すのは当然のことだ。
 だからこそ、朝鮮半島の今後10~20年は、投資家から最も注目される地域になる
 特に北朝鮮はインフラが整っていない。電力も不足しているから投資先が残されている。私はこれまで世界旅行を2度しているが、どの国でも最初にピザ屋を作った人間は人気者になる。北朝鮮でピザ屋を始めてチェーン店を展開すれば、大金持ちになれるマクドナルドやスターバックスも同じだ。その他にも、観光業や農業も投資先として期待できる分野だ。
 こんなことを言っても、信じる人は少ないかもしれない。しかし、私が1980年代に「中国に投資すべき」と言った時、周囲からは嘲笑されたものだ。誰も考えないアイデアを持つことが、投資の成功を導く
 北朝鮮に最後に行ったのは、2013年だ。この時、北朝鮮では大きな変化が起きていた。
 それより前に北朝鮮に行った時は、人々は鎌を使って手作業で草刈りをしていた。それが、この時は市場に行くと、大きな敷地に数百の店が並んでいた。世界中から食べ物もそろっていた。良質のお酒もあり、電化製品も売っていた。
北朝鮮は、都合の良い場所だけを見せただけだ」と言う人もいるだろう。特に、日本のメディアはそんなことを言う。だが、ちょっと考えてほしい。何百もの出店に食べ物やものがあふれていて、何千もの客が歩いている。それが私のためだけにやっているのだろうか。市場の中はいくらでも歩き回ることができ、ビールも飲めた。「北朝鮮では餓死者が相次いでいる」というプロパガンダとはずいぶん違ったものだ。
 北朝鮮の人々は、1978年の「改革開放」によって中国が急速に発展し、北京がどれほど変わったかを知っている。最後に私が北朝鮮に行った時も、DVDで中国人の暮らしぶりを知っていた。もう、ウソはつけない。みんなが変化を求めているのだから、軍事境界線は開くはずである。」

ジム・ロジャーズ「北朝鮮報道はすべてウソ。これから最大の投資先に」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

ジム・ロジャーズの投資方針は、少し前であれば、例えば4年ぐらい前であれば、つまりトランプ大統領が登場する以前であれば、それほどおかしなものには聞こえなかったことでしょう。現在この発言を聞いて違和感を覚えるのは、ゲームのルールが変わったためです。米国は北朝鮮はともかく中国をつぶすと決意したのです。今回のコロナ騒動でも、中国をつぶすという衝動はつよくなりはすれ、弱くなることはないでしょう。

最大の問題は、ジム・ロジャーズの本名はキム・ロジャーズだからなのかも知れません。だいたい今回のコロナ騒動で北朝鮮で被害が出ていないはずがないじゃないですか。やっぱり頭がおかしい人ですね。