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日本と米国は何を協議しているのか

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 もうコロナウイルスには打つ手はなさそうです。せっせと手洗いをするしかなさそうです。とそれはさておき、日米両国にとっての課題とは何なのでしょうか。気になりますね。

 「日米両政府は14日(日本時間15日)、茂木敏充外相とポンペオ国務長官河野太郎防衛相とエスパー国防長官がそれぞれ会談した。いずれも緊迫する中東情勢が主要議題になり「事態のさらなるエスカレーションは回避すべきだ」との認識で一致した。エスパー氏は自衛隊の中東派遣を歓迎すると表明した。

茂木氏とポンペオ氏は14日昼(日本時間15日朝)、米西海岸のシリコンバレーで昼食も含めて約1時間半会談した。茂木氏は会談で米イランの対立に関し「米国の自制的な対応を評価する」と伝えた。ポンペオ氏は安倍晋三首相の中東歴訪やイランへの働きかけなど日本の外交努力を評価する考えを示した。

茂木氏は会談後、サンフランシスコで記者団に「関係国と緊密に連携しつつ、中東地域の緊張緩和と情勢安定化に向けて外交努力を続けていくことの重要性を確認した」と述べた。

河野氏エスパー氏はワシントン郊外の国防総省で約1時間会談した。河野氏は中東情勢を憂慮していると伝えた。「わが国も地域の緊張緩和と情勢の安定化のために粘り強く外交努力を継続する」と表明した。河野氏は会談後の記者会見で、中東を巡る米側の取り組みについて説明を受けたと明らかにした。

河野氏は政府が2019年末に決定した民間船舶の安全確保のための自衛隊の中東派遣も説明した。河野氏は記者会見で「中東は日本の輸入している原油の大半が通過する地域だ。情報収集をしっかり強化する政府の方針に変わりない。同盟国として米国と様々協力する」と強調した。

エスパー氏は記者会見で「日本が自衛隊派遣を決定したことを歓迎する。我々は海洋安全保障上の目標に向けて今後も情報共有を継続し、中東での活動の協力を進める」と語った。

日米の外相、防衛相は弾道ミサイル発射など挑発行動を続ける北朝鮮への対応も協議した。防衛相会談で「北朝鮮による弾道ミサイルの発射は地域の安全保障に重大な脅威になる」との考えで一致した。

エスパー氏は記者会見で「日米韓の関係は北朝鮮問題に対応する上で引き続き重要だ。今後も3国間での防衛演習や情報共有を通して地域の安全保障を強化する」と述べた。「今晩にでも戦う用意はできているが、一番良いやり方は外交的な解決策だ」と述べ、北朝鮮が非核化協議に応じるべきだとの考えを示した。

茂木氏とポンペオ氏は2国間の外相会談に先立ち、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相も交えた日米韓外相会談を約50分間実施し、北朝鮮の非核化に向けた抑止力の強化について方針をすりあわせた。

3者は「いかなる場合でも日米韓3カ国で緊密に連携していく」と確かめた。国際社会が国連安全保障理事会の決議を完全に履行することが重要であり、いまの段階での制裁緩和は時期尚早だとの認識で一致した。米朝対話を通じて非核化を目指す米国の取り組みを完全に支持し、北朝鮮が対話に前向きに取り組むことを求めた。

河野氏は防衛相会談後、トランプ政権で安全保障を担当するオブライエン大統領補佐官ともホワイトハウスで会談した。」

中東情勢悪化、回避へ努力 日米外相・防衛相が会談 :日本経済新聞

茂木、河野の両大臣の動きを追えば、米国が何を考えているのかは一目瞭然という記事ですね。第一に最大のポイントは中東情勢であって、北朝鮮はほとんど議題にもなりません。韓国をこちら側の陣営からはずさずにあくまで北朝鮮に対しては強硬な姿勢を一貫させるという事でしょう。「今晩にでも戦う準備はできている」というのですから、金正恩に残された時間はあまりないと見るべきでしょう。むしろ、カウンターパートであるポンペオ長官もエスパー長官も自衛隊の中東派遣を非常に高く評価していることは注目に値します。やはり、今回の自衛隊艦船とp3cの派遣は、米軍にとっても大きな意味があることなのだということでしょう。自衛隊が収集した情報はシームレスに米軍に提供されています。イランを刺激することなく、合法的に情報収集出来る自衛隊という立ち位置は非常に貴重なのでしょう。それだけでも今回の派遣の意味はあったと言うべきでしょう。場所の上で言えば、イエメンのすぐ沖合で監視行動を遂行するのですから、おそらくはサウジ・イラン戦争の火蓋になるであろうイエメンを最上の観覧席で観察することになります。