ポンペオ、ブリュッセルに到着する
ようやく国務長官の承認を受けたポンペオ国務長官がさっそく外遊です。
「新たに国務省長官となったポンペオは木曜日にブリュッセルに国務長官として初めて訪れた。上院により承認されたわずか数時間後のことである。
ポンペオは、ベルギーで様々なNATO指導者並びに欧州諸国の外務大臣と会談を行う予定だ。その後、イスラエルを含む中東諸国を訪問する予定である。
国務長官はストルテンベルクNATO事務局長、ボリス・ジョンソン英外相、ヘイコ・マース独外相、ニコラ・ド・リビエール仏国連担当相と会談を行う予定である。
ポンペオ長官は、これまでCIA長官を務め、民主党が激しく抵抗する中で、57対42で国務省長官として承認された。(以下略)」
Pompeo arrives in Brussels for first overseas trip as secretary of State | TheHill
さっそくヨーロッパを訪問したのは、昨年、トランプ大統領が就任した後の数か月の間ヨーロッパ諸国との関係がギクシャクしたために、今回はそうした摩擦を回避することが目的と考えられます。
英国のボリス・ジョンソン外相とは、特に対ロシア政策が議論されるはずです。このままプーチンのロシアを放置すれば、取り返しがつかないという見方があるのでしょう。
とはいえ、今回の外遊の最大の目的は、イランの対応をめぐって中東各国と意見の調整をすることにあると考えられます。
特に、シリアの不穏な状況に対してイスラエルをいかにして防衛するかが一つの議論の軸になります。
中東といえば、安倍首相も、イスラエル、ヨルダンを29日から訪問することになっています。これは、今回の北朝鮮非核化と拉致被害者救出のためにトランプ大統領に借りを作ったためであると考えられます。
現在、イスラエルとパレスチナの間で起きている衝突を解消するために、どちら側にも信頼されている日本の首相が、事態の収拾に動き出したということでしょう。
最終的には、イランとの戦争を含めた対応が俎上にあります。今後は、中東情勢が重要性を増すことになるでしょう。