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イランと米国の仲介は失敗

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 やはり米国とイランの仲裁には失敗したようです。

 元ネタは共同通信ですが、まずこのニュース。

「 茂木敏充外相は15日、訪問先のドイツ・ミュンヘンでイランのザリフ外相と会談した。中東地域の緊張を高める行動を取らないよう自制を促し、米国が離脱したイラン核合意の履行を要求した。ザリフ氏は「イランもさらなる緊張は望んでいない」と応じた。
 茂木氏は「緊張緩和と情勢安定化のため、粘り強い外交努力を続ける」と表明。ザリフ氏は「日本の外交努力を評価し、引き続き緊密に連携したい」とした。
 茂木氏は海上自衛隊の中東派遣に関し、日本関係船舶の安全確保に向けた情報収集が目的だと説明。昨年12月の首脳会談でロウハニ大統領が「日本の意図を理解する」としたイランの立場に変更はないと確認した。
 茂木氏は「緊張緩和と情勢安定化のため、粘り強い外交努力を続ける」と表明。ザリフ氏は「日本の外交努力を評価し、引き続き緊密に連携したい」とした。」

茂木氏、イランに自制要求 外相会談、核合意履行も - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト

 何となく中身があったのかなかったのかわからない報道ですが、もう一つの報道を組み合わせるとよくわかります。

「 イエメンの親イラン武装組織フーシ派は29日、隣国のサウジアラビア南西部ジザンにある国営石油会社サウジアラムコの施設を攻撃したと表明した。ロイター通信が報じた。被害の有無や規模などは明らかになっていない。アラムコ側はコメントしていない。
 フーシ派の声明によると、攻撃には多数のロケット弾や無人機を使った。ジザンと近隣の空港、軍事基地など重要施設も標的にしたと主張した。
 2019年9月にはサウジ東部アブカイク、クライスにあるサウジアラムコの石油施設が無人機などの攻撃を受けた。フーシ派が犯行声明を出したが、米国などはイランが直接関与した可能性を主張している。」

イエメンの親イラン組織「アラムコの施設を攻撃」 (写真=ロイター) :日本経済新聞

それをうけてサウジアラビア側から反撃が行われています。

「内戦が続いているイエメンで15日に空爆があり、民間人31人が死亡した。国連(UN)が発表した。反政府武装組織フーシ(Huthi)派が、イエメンに軍事介入しているサウジアラビア主導の連合軍の戦闘機を撃墜したと主張したことを受け、連合軍が実施した報復攻撃に巻き込まれたとみられている。
 イエメン北部ジャウフ(Al-Jawf)県で14日、連合軍の多用途攻撃機トーネード(Tornado)」1機が暫定政権軍を支援する作戦の最中に撃墜された。この異例の撃墜が、連合軍によるフーシ派への攻撃の引き金になった。
 国連のリズ・グランデ(Lise Grande)イエメン担当人道調整官は「現地からのこれまでの報告によると、15日の空爆はジャウフ県ハイジャ(Al-Hayjah)で民間人31人が死亡し、12人が負傷したことを示している」と述べた。また連合軍は、撃墜現場での「捜索救助活動」の間に「コラテラル・ダメージ(一般市民の犠牲)が発生した可能性」があることを認めた。撃墜機の乗員の安否は不明となっている。
 国営サウジ通信(SPA)が伝えた連合軍の発表は、撃墜の原因に言及せず、機体が墜落する前に乗員2人が脱出したものの、フーシ派が「国際人道法に違反して」2人に発砲したと述べた。一方のフーシ派は、夜間に「先進的地対空ミサイル」を発射してトーネードを撃墜し、機体が炎上しながら墜落していく様子だとする動画を公開した。
 フーシ派が占拠している首都サヌア周辺では激しい戦闘があり、フーシ派は複数の方面からジャウフ県の中心地ハズム(Al-Hazm)に向かっている。ジャウフ県の大部分はフーシ派の支配下にあるものの、ハズムはサウジが支援しているイエメン暫定政権の手中にとどまっている。
 今回の連合軍の戦闘機撃墜は、航空優勢を握っていると一般に考えられている連合軍にとって打撃であり、フーシ派が攻撃力の高い武器を入手したことを示している。AFPが今月入手した国連報告書によると、フーシ派は現在イラン製の武器を保有しており、イランが国連安全保障理事会の武器禁輸制裁に違反している可能性が示されている。」

イエメン内戦、空爆で民間人31人が死亡 連合軍機撃墜の報復で誤爆か 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

 日本が仲介しようとしたのですが、結局戦闘が始まってしまいました。これでイランVS米国の洗脳の可能性がまた少し高まったと言えそうです。当然、日本にもその際はどうするのかという問いかけはなされているはずで、今後の日本政府の対応に注目したいと思います。トーネードを撃墜するほどですから、フーシー派には相当強力な防空システムがわたっているとみるべきでしょう。つまり、現段階ではイランとサウジの間で和平はなさそうということでもあります。