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スレイマーニ将軍とはいかなる人物か

 

スターデカール 35-C1051 1/35 イラン戦車 #2 イスラム革命防衛隊

 それにしてもスレイマーニ将軍は日本ではなじみがありませんね。

 「米軍に殺害されたイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官は、最高指導者ハメネイ師の信頼が極めて厚く、イスラム体制を支持する国民の間で英雄視されてきた。対外工作を担う司令官の域を越え、イランの外交軍事政策の決定に直接関与する指導部の重鎮だった。

 イランはイラクやシリア、レバノンなどで親イラン勢力を組織化して軍事支援を供与し、「シーア派の弧」と呼ばれる勢力圏を築き上げ、敵対する米国やイスラエルを牽制(けんせい)してきた。

 戦略の立役者といえるのがソレイマニ氏。ハメネイ師は昨年3月、自ら勲章を授けた。ハメネイ師は「敵の侵略に抵抗するため何度も命を危険にさらした。イランは彼の尽力を必要としている」と絶賛。保守派の国民から次の大統領選立候補を待望する声が上がるほどだった。(共同)」

殺害された司令官 外交軍事握った「英雄」 - 産経ニュース

 この記事ではスレイマーニ将軍がどれほど重要人物だったのかがわかりません。そもそもクッズ軍とは、荒事が主体の特殊軍組織で、彼はイラク戦において素晴らしい働きを見せましたIDEという特殊な装置を用いて米軍を散々苦しめました。しかも、イランは直接手を下さず、イランが支援する民兵組織を教育して米軍を攻撃させたのです。この足跡爆破装置の威力は甚大で、兵員輸送車が簡単にポンコツになるほどの破壊力で、遠隔操作も可能でしたから、とにかく米軍の被害がどんどん積み重なった事がよく知られています。米国がイラクから出て行ったのは、この被害があまりに大きかったためだという説すらあります。だから、彼はイランではトップクラスの英雄なのです。実際、イラク戦が終わるまでは顔も公表していませんでした。まあこの種の仕事を擦る一が有名人になるのも考え物ですね。

 いずれにせよ、これで米国と異端の対立は回避出来ないものになりました。戦争がどのようなものになるかはわかりませんが、始まることはほぼ確実でしょう。