イラン、弾道ミサイルの実験を認める

　中東での戦争は不可避なのでしょうか。

 「　イランの当局者らは、イランが今月初めに弾道ミサイル試験を実施したことを確認した。このことが、ホワイトハウスの関係者たちを広く激怒させている。
　ロイター通信によると、イラク革命防衛軍の空軍部門責任者、アミラルリ・ハジザデー氏は、イランペルシャ通信社に、「ミサイル発射実験を続行した。最近の行動は重要なテストだ」と語っている。
　「アメリカ人の反応が示しているのは、このテストが彼らにとって非常に重要であるということだ。だから、彼らはあんなに喚き散らしているのだ」と付け加えた。
　マイク・ポンペオ国務長官は、今月初めに、イランにミサイル計画を禁じた決議案に違反していると主張し、この試験を批判した。
　「イランの政権は、複数の弾頭を運ぶことができる中距離弾道ミサイルを試射したばかりだ。ミサイルの射程は、ヨーロッパの一部や中東のどこにでも攻撃可能である。この実験は、イランが『弾道ミサイル技術を使用した打ち上げを含む、核兵器を供給できるように設計された弾道ミサイルに関するあらゆる活動を引き受けることを禁止する国連安全保障理事会の決議2231』に違反している」と述べた。
　「われわれはしばらく警告してきたように、イランのミサイル発射とミサイル拡散が増大している。抑止力を回復できなければ、地域へのエスカレーションのリスクが着実に増大する。我々はこれらの活動を非難し、核兵器を供給できるように設計された弾道ミサイルに関するすべての活動をイランに直ちに中止するよう求める」
　イランはミサイル計画が純粋に防衛的だとしており、イランは1年に最大50のミサイル実験を行っていると伝えられている。
　「ミサイル問題は決して交渉の対象にはなっておらず、イスラム共和国に対するイランの禁止措置については、2231年の決議案で承認されておらず、批准されていない」とモハマド・ジャバード・ザリフ外相は火曜日に述べた。
　「我々の防衛理念は基本的に抑止に基づいている」
　トランプ大統領は、イランや他の世界大国と締結したオバマ時代の核協定から、5月に米国を撤収させ、イランに対する制裁を再開した。 8月に発表された国連の核監視は、イランがまだ協定に準拠していると宣言した。
　トランプと共和党は、オバマ時代の交渉が、ミサイル計画や中東諸国のテロ集団支援など、イランの非核活動に対処していないと広く批判した。この協定は、イランが弾道ミサイルの試験を中止するよう求めているが、そのような試験をしっかりと禁止していない。
　イランは軍事力に関してワシントンとのさらなる交渉を排除している。
　「元米官僚との交渉は、少なくとも対面を保つことになるが、そのような結果を出生み出すとは！現在の勇敢な米国の当局者 - 彼らはイランに対する剣を傷つけていない - 我々はどのような交渉をすることができるのだろうか？このように、あらゆるレベルの米国関係者との交渉は行われない」と、イラン最高指導者、アヤトッラー・アリ・ハメネイが8月にツイッターで表明している。」

Iran confirms ‘important test’ of ballistic missile | TheHill

　イランの核開発に関しても、オバマ政権時の交渉結果では、暫定的にイランの核開発を遅らせることにしかなっていません。いざとなれば、イランは、ホルムズ海峡を封鎖すると息巻いています。イエメンの内戦では、シーア派のフーシ派を支援していました。少し前の話でいえば、イラク戦で米軍を散々苦しめたのがイラン製のIDE（簡易爆発装置）でした。やはり、イランが核を持てば、中東の国際秩序が一変することは避けられそうにありません。

　現在は、イラン政府がEU諸国との間で核開発禁止協定を維持していますが、それもいつまで持つかはわかりません。

　やはり、中東に関しては、最悪のケースを想定しておいた方がよいでしょう。