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充分に準備されていたスレイマーニ将軍殺害

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昨年末からイランとの緊張は高まっていたので、今回の事件は回避出来なかったでしょう。それよりも、砂漠のど真ん中ではなく、イラクの幹線道路で堂々と攻撃したことは他の反米国家にとってもショックだったに違いありません。

 「 トランプ米大統領は18日、米国はイランに対し周到な準備を整えていると述べた。トランプ大統領は記者団に対し「米国はイランに対する周到な準備を整えている。どうなるか様子を見たい」と述べた。その上で「イランがこれまでに何をしてきたか考えてほしい。過去1週間のことではなく、何年にもわたる長期間についてだ。イランは恐怖の国家だ」と語った。
 トランプ氏はタイム誌に18日付で掲載されたインタビューで、イランの核兵器保有を阻止するために軍事力の行使を検討する可能性があると発言。13日に原油輸送の要衝であるホルムズ海峡に近いオマーン沖で発生した石油タンカー攻撃について、米国はイランが背後にいたと非難し、両国間の緊張が高まっている。」

米軍、中東に約3000人増派 脅威の高まりに対応=国防総省 - ロイター

既に米国は臨戦態勢に入ったという事でしょう。あとはイラン側がアメリカ側にどのような反応を見せるかで、自動的に戦争の開始ということになるのでしょう。そうなるとホムルズ湾は火の海になるでしょう。中東からの原油はストップするかも知れません。保険料のことも含めて原油価格が上昇することだけは確かです。

 クリントン弾劾の時も、クリントン大統領はアルカイダ巡航ミサイルを撃ち込んだのはゆうめいなはなしですが、今回ばかりは、イスラエルやサウジを巻き込んだ大戦争になる可能性が高いと言えるでしょう。

 このような時機に中東に自衛隊を派遣する日本はついているのか?答は「調査研究」のためなのですから、情報収集のためにおそらくはイランから攻撃をうけることがないというスタンスで堂々と情報収集するのですから、日本に取っては大きな利点となる事でしょう。それでも万一ということもありますから、自衛隊員が犠牲にならないことを心から願いますが。そのうち日本でなければ、この対立は収められないという事になるかも知れません。そうなれば、国際社会における日本の立ち位置は激変するでしょう。一つ言えるのは、今回の事件でイスラエルは相当の被害を被りそうだという事です。今度はアイアンドームといったちゃちな設備では防ぎきれないほどのミサイルがエルサレムに打ち込まれることでしょう。