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ロシア、インターネットを海外から遮断

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 すぐにというわけではなさそうですが。

 「 ロシアのプーチン大統領は、世界の他の地域から独立して活動可能な国内インターネット・ネットワークの創設にむけた物議をかもす措置を可能にした法案に署名した。
 CNNが入手した文書によると、プーチン大統領は水曜日にこの措置に署名した。
 クレムリンによると、ロシアのネットワークは、「持続可能で安全で完全に機能する」ローカルインターネットを構築し、外国のオンライン規制から保護することを目的としている。
 法律は合法的にロシアのインターネットサーバーの設立を確立しているが、詳細はほとんど開示されていない、とCNNは指摘した。
 11月に施行されるこの法律は、ロシアの通信会社Roskomnadzorの監督下にある監視および管理センターを設立した、と RIA-Novostiが報じた。
 特別な状況では、この機関は外部のインターネットトラフィックを遮断して、ロシアだけのWebシステムを作成することができる。
 RIA-Novostiによると、インターネット上の国営企業国営企業からの情報は暗号化されるという。
 この政策は、ロシアの大統領が署名した、インターネットの自由と政治的言論を削減しようとする最初の試みではない。そのために、言論の自由の支持者の間で懸念を引き起こしている。
 3月にプーチン大統領は、ロシア国家に対する「偽のニュース」または「露骨な失礼」の拡散を犯罪とする一連の法案に署名した 。

法律は、「社会、政府、政府の公式シンボル、ロシアの憲法または政府組織に対して明らかな軽蔑を示している」という情報の頒布にペナルティを課し、検察官がオンラインメディアに関する苦情を国家通信機関に照会することを許可する。刑罰には罰金と最高15日間の刑務所が含まれる場合がある。」

Putin signs controversial internet law | TheHill

 今回の措置を、プーチンによる単なる言論弾圧とは考えない方がよいでしょう。もちろんそうした側面があることは否定しませんが。

 戦争の可能性が高まるにつれて、インターネットを通じた世論工作を仕掛けられることに対して、対策を取り始めたということです。

 そもそも、ロシアのクリミア侵攻に際してはSNSを用いた大規模な欺瞞工作が実施されました。そのために、ロシア自身がこうした手法の有効性をよく理解しているのです。ですから、その対応策を用意しておくのは当然のことでしょう。

 自由な民主主義国家ではありえない話ですが、そろそろ戦争がやってくる兆候だと見ておくべきでしょう。