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ソフトバンクを叩き潰すアメリカ

孫正義 300年王国への野望

 孫氏にはまずい事態でしょう。

 「 ソフトバンクグループ傘下で米携帯電話4位のスプリントと3位のTモバイルUSは、経営統合手続きの完了期限を7月29日に延期した。29日に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で明らかになった。2社は2018年4月29日に統合で合意したと発表し、1年後の19年4月29日を手続き完了期限としていた。
 米当局からの承認獲得に手間取っていることが延期の理由だ。2社の合併実現には、米司法省と米連邦通信委員会FCC)の承認が必要となる。
 米司法省のマカン・デルラヒム反トラスト局長は29日、米経済テレビ局CNBCに出演し、審査中の2社の合併について「まだ判断を下していない」と語った。2社に対して、追加の情報を要求したことも明らかにし、「今後何回(2社の代表と)面会する必要があるのか、審査の日程がどうなるのかも分からない」との見方を示した。
 統合後に誕生する新生・Tモバイルのトップに就任予定で、承認獲得作業の責任者にあたるTモバイルのジョン・レジャー最高経営責任者(CEO)は、一貫して今年6月末までの承認獲得実現を目標に掲げている。25日の決算会見でも「承認獲得作業は、最終段階にある」と発言していた。」

スプリント合併、期限を7月29日に延期 (写真=ロイター) :日本経済新聞

 ソフトバンクにとって、スプリントはいわば「穴の開いたざる」です。つまり、資金がどんどん流出してしまっているのです。そのために会社の主導権を断念してまでTスプリントに合併させることを決意したにも関わらず、その決定がアメリカ当局によって阻止されているというのが現状です。

 それと思い出されるのが、菅官房長官が執拗に携帯料金の引き下げを求めていることです。これで、地上設備を持たないソフトバンクが一番苦境にたたされます。それを知って、料金の引き下げを求めているのですから、菅官房長官ソフトバンクの存続には否定的なのでしょう。

 とするならば、菅官房長官アメリカとの関係が気になるところです。安倍首相の後継が菅官房長官というのもむべなるかなです。

 結論は、アメリカはソフトバンクの存続を望んでいないということです。今後の展開に注目が必要です。