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リビア内戦の激化により、原油価格は上昇か

変見自在 日本よ、カダフィ大佐に学べ (新潮文庫)

 カダフィ大佐が亡くなってももう8年、国土は荒廃したままです。

 さすが日経、共同通信の引用はしていませんでした。

 「 分裂状態が続く北アフリカリビアで、首都トリポリに向けて進軍していた武装勢力リビア国民軍」が5日夜から6日にかけて暫定政府側の部隊と衝突し、トリポリ郊外の旧空港を占拠したもようだ。石油輸出国機構OPEC)加盟国のリビアが本格的な内戦に突入する懸念が高まっている
 リビアではカダフィ政権が倒れた2011年以降、トリポリのシラージュ暫定首相の政府のほか、複数の勢力が割拠している。このうちカダフィ政権で軍幹部を務めていたハフタル将軍が率いる国民軍が、拠点とする北東部ベンガジからトリポリに接近していた。
 ロイター通信などによると、国民軍は14年の内戦で破壊されたトリポリの旧国際空港で政府側の部隊と衝突した。国民軍のスポークスマンは同空港を制圧したことを明らかにした。住民による目撃情報もあるという。」

リビア武装勢力、旧空港占拠、内戦突入の懸念も (写真=ロイター) :日本経済新聞

 BBCによれば、米軍アフリカ軍司令部も、現地に展開している部隊を配置転換し、平和維持軍を派遣しているインドも軍を撤退させたとありますので、事態はかなり差し迫っていると考えられます。

Libya crisis: Foreign powers evacuate as unrest worsens - BBC News

 ただ、日本にとっては原油価格の上昇という直接的な帰結となりそうです。トランプ大統領は、原油価格を低く維持したいようですが、これで恩恵を受けるのがアメリカのシェールガスシェールオイル界隈でしょう。

 と言うことは、アメリカはサウジを中心とするペルシャ湾岸の産油国にはあまり注意を払わなくても良いということにもなります。これではますます第五次中東戦争の勃発が早まると言えそうです。