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西アフリカから撤退する米軍

観光コースでないアフリカ大陸西海岸

 シリアも宋ですが、このところ米国のテロ対策としての軍の派遣が否定される動きが広がっています。これももちろんトランプ大統領の意向をうけてのことでしょう。

 「 ニューヨーク・タイムズ紙は火曜日に、マーク・エスパー国防長官が、海外に駐留する約20万人の米軍の展開を変更する計画の一部として、西アフリカから米軍を引き抜くことを検討していると報告した。
 タイムズ紙によれば、ニジェールに最近建設された1億1000万ドルのドローン基地を放棄し、マリ、ニジェールブルキナファソの過激派と戦っているフランス軍への支援を終了する計画が検討されている。
 新聞によると、国防総省は、アフリカ司令部を、「白紙の」世界的な活動のレビューと呼ばれるものの一部としてレビューし、アフリカに関する最初の決定は1月に予定されていると付け加えた。
 タイムズ紙によれば、計画はペンタゴンで緊密に行われ、議会は協議されていません
 米国にはアフリカに約6,000名から7,000名の部隊があり、その最大数はサハラ以南の地域とアフリカの角に集中しています。
 タイムズ紙によると、アフリカの削減案は、ニジェール、チャド、マリに配備されている数百人のアメリカ軍に集中する可能性が高いのです。
 当局者はタイムズ紙に、アフリカでの後退に続いて、ラテンアメリカでの後退と、イラクアフガニスタンでの予想が続くと語った。
 エスパーは、米軍の駐留をイラクに駐在する5,000名の部隊から25000名の部隊に削減する計画やアフガニスタンのほぼ12,000名の部隊の約4,000名を撤退させる計画を含む、中東での大幅な削減を検討していると当局は伝えた。
 米国防総省のスポークスマンは、すぐにコメントすることはできませんでした。」

Defense secretary eyes pullout from West Africa: report | TheHill

 現在のアメリカ国民にとってアフリカなどどうでも良いという民意を反映した形で撤兵が続くのでしょう。しかし、米軍が抜けた穴をフランス軍が埋めることができるのでしょうか。フランスの眼のまえのリビアですらまだ統一政権は樹立されていません。このままではアフリカにおけるイスラム過激派の台頭を抑えることができなくなるのは火を見るより明らかでしょう。その結果、さらに難民がヨーロッパに流入することでしょう。これからはクリスマスのヨーロッパは訪れたくないものだと心から思います。これでは何が起こってもおかしくありません。