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CIAに見捨てられる韓国

CIAの秘密戦争――変貌する巨大情報機関 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 いよいよCIAも韓国を見捨てるようです。

 「 聯合ニュースの報道によると、韓国担当のCIA高官が、辞職するとのことだ。
 朝鮮半島ミッションセンターを率いるアンドリュー・キム氏は、スタンフォード大学で研究職につく予定だと韓国の報道機関が報じている。
 韓国の報道によると、アンドリュー・キムは、今年、シンガポールトランプ大統領金正恩の首脳会談を構成する上で重要な役割を果たした。
 朝鮮半島ミッションセンターは、昨年、北朝鮮核兵器の脅威に対処するために組織された。
 金氏はCIAの当時のマイク・ポンペオ局長と緊密に協力していた。その後、ポンペオは国務長官に就任した。彼はまた、韓国を訪問したときにポンペオに同行している。
 ある匿名の関係者は、アンドリュー・キムは、ポンペオに韓国政策に関して支援する可能性があると語っている。
 「アンドリュー・キムは、自分の将来に関してポンペオ長官と継続して相談している。」と筋は伝えた。「彼はポンペオ長官の顧問として働き続けると聞いた」
 トランプと金正恩は、2019年の初めに二度目に会合を開き、北朝鮮の非核化に関する議論を継続する予定になっている。
 米国のシンクタンク戦略国際研究センターは、今月、北朝鮮の核ミサイル基地のうち、数十の核ミサイル基地が、両国間の会談で未解決のまま残っていることを明らかにした。」

CIA official in charge of Korean affairs to leave post: report | TheHill

 昨年から今年の初めにかけて、北朝鮮との交渉を引き受けていたのは、ティラーソンの率いる国務省ではなく、ポンペオの率いるCIAでした。そしてその中核になったのが朝鮮半島アクションセンターであり、その責任者であるアンドリュー・キムでした。

 このアンドリュー・キムが辞任するということは、アメリカ政府が、北朝鮮問題について、自国に核の被害が及ばない限り、放置するという政策を採用されたということを意味しています。

 戦時指揮権も韓国に返還し、米軍内部の小中学校も来年で閉鎖、そして今度はCIAの責任者が辞任ですから、アメリカは自国に被害が及ばない限り、朝鮮半島から出ていくということです。

 その時に問題になるのが、北の核の脅威は、日本に影響を与え続けるということです。来年のトランプ・金正恩会談はどのようなものになるのかはわかりませんが、たとえ円満な終わり方をしても、日本にとっては北朝鮮の脅威だけが残るという結末になるのではないでしょうか。