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戦争まであと3年?

誰も知らなかった皇帝たちの中国 (WAC BUNKO)

 中国の意図を理解するときには、その発言の裏を予測する必要があります。

 「 中国の李克強首相は13日、訪問先のシンガポールで演説し、南シナ海での紛争回避に向けて東南アジア諸国連合ASEAN)と作成協議を進めている「行動規範」(COC)について、「中国側は3年以内に交渉を妥結させることを望んでいる」と述べた。中国の最高指導部がCOCの策定に向けて具体的なタイムスケジュールを示すのは初めて。
 通商政策だけでなく安全保障面でも米中間の摩擦が強まる中、中国は南シナ海問題に関する協議の進展を強調し、米国の介入を阻止したい考えだ。
 李氏はシンガポール政財界や学会の首脳らが集まった会議で両国関係と地域の発展をテーマに演説。年内の実質的な合意が見送られた東アジア地域包括的経済連携(RCEP)についても「中国は来年に交渉を終わらせ、創設に向けたプロセスを始めることを希望する」と前のめりの姿勢を示した。
 米国はRCEPの交渉に参加していない。李氏はトランプ米政権の通商圧力を念頭に「保護主義が台頭し、自由貿易に波乱がもたされている状況において、地域の国々がRCEPを推進することは世界に向けて自由貿易を擁護し、推進する強烈なシグナルとなる」と述べた。
 また李氏は、自由貿易を推進するためには平和な国際環境が必要だと主張。今年8月に双方がとりまとめたCOC策定のための「たたき台」の文書について「中国とASEAN南シナ海の平和と安定、飛行と航行を擁護する点で共通の認識に達したことを示している」と自賛した。
 中国とASEANは14日に首脳会議を行う。産経新聞が入手した議長声明の草案によると、双方が今年10月に初めて実施した共同海上演習の成功を歓迎。COCのたたき台文書の合意についても言及し、COC策定に向けたさらなる進展を促すとしている。」

南シナ海行動規範「3年以内に」 中国の李克強首相(1/2ページ) - 産経ニュース

 中国の狙いは、たとえ部分的にせよ、アメリカから世界派遣を奪い取ることです。その象徴となるのが、結党100周年の2021年までに台湾を奪取することです。これは、もはや公然の秘密といっても良いでしょう。3年以内に、ということは、あと3年は現在のような不安定な状況が続くと考えた方がよいのです。

 通商政策に関しては、トランプ政権は手綱を緩めることはないでしょう。ますます中国は追い詰められ、来年には中国国内での暴動の激化などにつながる可能性が高いと言えます。そうした状況で、東シナ海南シナ海の状況が平穏であるというのは、にわかには信じにくいのです。

 現在は、まだ中国共産党が、外交的手段で日本を中国側に引き寄せ、現在の事態を回復できるかも知れないという淡い希望を抱いているとみられます。しかし、年明けには更なる制裁措置などが発表され、中国は行き場を失うでしょう。

 逆に日本やヨーロッパに対する中国からの風当たりも強くなるはずです。ですから、逆ギレのように中国が暴発する可能性がますます高くなるのです。我々もそろそろ住む場所や、一時的な避難場所などを考えるべき時期に入ったと個人的には思います。