中東が動く Part 2
中東NATOへの動きも進んでいます。
「 クウェートの首脳は今週、ホワイトハウスを訪れて、トランプ大統領と会談し、貿易と安全保障について議論する予定である。
ホワイトハウスは声明の中で、クウェートの首長であるシェイク・サバ・アル・アハマド・アル=ジャベル・アル・サバ(Sheikh Sabah Al-Ahmad Al-Jaber Al-Sabah)が水曜日にワシントンDCに代表団を率いてワシントンを訪問すると述べた。
ロイター通信は、国営報道機関のクナを引用して、首長は月曜日にワシントンを訪れると報じた。
ロイター通信は、首長が、カタール封鎖をもたらした湾岸アラブ諸国間の紛争の解決に向けた努力を先導していると伝えている。サウジアラビア、アラブ首長国連邦などの国々は、湾岸諸国を支持する過激派のグループを支持していると非難した後、2017年6月にカタールとの関係を断絶した。
トランプ氏は、カタールとの関係を断つ決断をしたことを賞賛し、閉鎖が発表される直前にその地域への歴訪を行った。
ロイター通信は、カタールと湾岸諸国との分断にもかかわらず、トランプ政権は、地域内の6カ国とエジプトとヨルダンとの同盟関係を構築するために努力していると報じた。
この同盟は、10月中旬に予定されているサミットで議論される可能性がある、とロイターは報じている。」
Emir of Kuwait to travel to Washington for talks with Trump | TheHill
カタール断行に関しては、UAEによる働きかけがあり、それにトランプ大統領が乗ったわけです。イスラム国やアルカイダを支援してきたサウジアラビアとカタールが仲たがいするのはこれまでになかったので、劇的な変化でした。それが今回の同盟構築で元に戻ることになります。
懸念されるのは、海外やサウジアラビア国内でのイスラム過激派の活動が、再び活性化することです。カタール断行以来着実にテロ事件は減少しているので、カタールも仲良く同盟の一員ということになれば、カタールの資金が湾岸諸国や海外に流れ、再びニースやパリの悲劇が起きる可能性が高くなります。