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イスラエルも米朝合意は失敗と判断

【EP】甲斐バンド「裏切りの街角/薔薇色の人生」【検:針飛び無】

このままでは北朝鮮の核を止めることはできません。トランプの背信に世界が気づくのはいつなのでしょうか。

  「イスラエルの外相は、火曜日の金正恩との会談に対するトランプ大統領の楽観的な評価に関する機密報告書で、疑問を投げかけたと言われている。
 米国の政治サイトAXIOSは、木曜日に、イスラエルのレポートがトランプ大統領金正恩によってサインされた文書によって北朝鮮を「完全で,検証可能で,不可逆的な非核化」することに失敗したとわざわざ記していると報道している。「完全で,検証可能で,不可逆的な非核化」は、長らくワシントンの公式の立場であったにもかかわらずである。
 その代わりに、この合意は「完全な非核化」を要求している。ポンペオ国務長官は水曜日に記者に、今回の合意が北に米国が要求する全面的な非核化を求めていると語っている。
 イスラエル外相のレポートは、米朝首脳会談の後にトランプ大統領が軍事演習の停止を決定したことにも疑問を挟んでいる。
 今回の発表は、従来アメリカが中国の「北の核開発凍結に対しては米軍事演習の凍結」をという中国の主張を拒絶してきたにもかかわらず、その態度を劇的に逆転させたと記している。
 イスラエル外相のレポートを入手したAXIOSによれば「首脳会談での笑顔にもかかわらず、日本、韓国、それに米下院の多くが北朝鮮がその意思において誠実であることには疑いを抱いている」と報告書は述べている。「北朝鮮の政策が早急に変化するというトランプ大統領の声明にもかかわらず、本当の実質的な変化は、たとえ起きたとしても長く緩慢なものになるだろうというのが我々の評価である」
 トランプ大統領は、金正恩との会談を,北朝鮮との緊張を大きく緩和する歴史的な動きだと賞賛している。水曜日には、北朝鮮はもはや核の脅威ではないと宣言している。
 しかし、火曜日に調印された合意には実質がないことを指摘し、この主張に異議を唱える筋もいる。この合意文書は、朝鮮半島の非核化と引き替えに、北朝鮮に無前提の安全を保証している。
 平壌は過去にも非核化の約束を宣言してきたが、その都度約束を破ってきたと多くの論者が指摘している。
 退役後韓国大使に就任するハリー・ハリス提督は、木曜日に、北朝鮮はもはや世界にとって核の脅威ではないというトランプ大統領の主張に反論し、「我々はこのことを懸念し続けるだろう」と述べている。

Classified Israeli report raises questions about Trump-Kim summit: report | TheHill

 既にトランプ大統領は、これまでの北朝鮮との核交渉で、何度も北朝鮮が裏切ってきたことは聞かされていたはずです。にもかかわらず、北朝鮮の体制保証をうっかり認める合意に調印したのは、同盟国に対する裏切り以外の何ものでもありません。
 ここにもあるように、北朝鮮の非核化というあいまいな約束に対して、アメリカは軍事的圧力は加えないと約束してしまったのですから、韓国は無償で北朝鮮に譲渡されたといってもよいのです。
 韓国の運命はどうでもよいのですが、拉致被害者の帰国が今後一層困難になることが残念です。