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金正恩、在韓米軍の駐留を承認か

将軍様、あなたのために映画を撮ります(字幕版)

 金正恩がビビっているというのは推測がついていたのですが、まさかここまでとは思いませんでした。

 中央日報からです。

 北朝鮮金正恩キム・ジョンウン)国務委員長が今月と予想される米朝首脳会談でトランプ米大統領に「在韓米軍駐留」を容認する立場を明らかにする見通しだと、複数の青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者が2日伝えた。 
 青瓦台関係者は「金委員長が米朝首脳会談の際、平和協定の締結などで北の体制が保証される場合、在韓米軍の韓半島朝鮮半島)駐留を問題視しないと公開的に約束する可能性がある」とし「これは米朝の非核化合意過程で北が米国に提供する『贈り物』になる可能性がある」と話した。 
 別の関係者も「金日成(キム・イルソン)主席と金正日キム・ジョンイル)総書記は非公式的に在韓米軍の駐留を容認したことがあった」とし「初めて平和体制のための米国との直接談判をする金委員長が先制的に在韓米軍駐留を容認する立場を明らかにするのは当然の流れとも考えられる」と述べた。 
 この関係者は「米国が北の体制を保証する場合、在韓米軍は北の脅威にならない」とし「北はこの場合、在韓米軍駐留を通じてむしろ北の対中国交渉力を最大化できるという計算もすでにしているはず」と話した。また「現在まで我々が(各種の南北接触過程で)接した内容によると、在韓米軍に関する限り南北の立場は大きく変わらない」とも明らかにした。これに先立ち青瓦台は2月、訪朝特使団が金正恩に会った当時、金正恩委員長は「韓米連合訓練実施を理解する。朝鮮半島に平和が訪れれば在韓米軍と韓米訓練の性格と地位も変わるのでは」という立場を明らかにした、と公開した。 (以下略)」

青瓦台「金正恩委員長、米朝会談で在韓米軍容認も」 | Joongang Ilbo | 中央日報

 この内容は南北首脳会談で提示された話題であると考えられます。この発言に驚いたのが、文在寅政権の方だったのでしょう。政権幹部が、思わず在韓米軍撤退を口に出したのは、金正恩の変節を内心否定したかったために他なりません。

 金正恩は、どうしても助かりたいのです。そのためであれば、アメリカにすがるのも当然なのです。むしろ、貿易相手国としての中国は重要ですが、その中国からも距離を置きたいという本音が、在韓米軍承認発言の背後にあります。

 たしかに、北朝鮮がアメリカの勢力圏内に入れば、トランプ外交も大勝利となることでしょう。しかし、アメリカの勢力圏に入った北朝鮮を、中国、そしてロシアが認めるとは到底考えられないのです。

 ここで考えられる帰結は、中国、ロシア、そして国内の不満勢力による金正恩暗殺ということになるでしょう。むしろ、金正恩の命は危うくなったと言えます。