FirstHedge 明日の投資情報

投資を搦め手で分析します。

金正恩、国内に核放棄を公表か

デッド 11 ─復活ナチゾンビ軍団─(字幕版)

 ここまできて、「やっぱり核放棄はやめます」とは言えなくなったと考えられます。いよいよ、北朝鮮国内でも非核化が始まるようです。

 中央日報からです。

北朝鮮が20日、労働党全員会議(第7期第3回)を招集すると19日発表した。党全員会議は党に関わる主な懸案を議論、決定する会議体だ。(党規約24条)

 朝鮮中央通信など北朝鮮のメディアは「(党政策決定会議体である)全員会議を招集する政治局決定書が18日発表された」と報じた。金正恩キム・ジョンウン)国務委員長(労働党委員長)が政治局会議を招集し、全員会議を開くということだ。

 今回の全員会議は、昨年10月7日、第7期第2回の全員会議を開催してから6カ月ぶりとなる。北朝鮮は「全員会議を1年に1回以上開催する」と規定している。だが、6カ月後に全員会議が開かれるのはやや早いという意見だ。また、9日に政治局会議(党政策決定協議体)を開いた北朝鮮が9日後、再び政治局会議で全員会議を招集したということで、何か党政策において重大かつ差し迫った変化があるのではないかと分析できる。北朝鮮もこの日、全員会議の議題に関し、「重大な歴史的時期の要求にあわせ、新しい段階の政策的問題を議論・決定するためのもの」だと述べた。

 専門家は、南北首脳会談や米朝首脳会談を控え、北朝鮮の核に関する路線や政策変化があるのではないかとみている。とりわけ、米マイク・ポンペオ国務長官内定者が最近平壌ピョンヤン)を訪問した直後に全員会議が開かれるということで注目されている。韓国国家安保戦略研究院のイ・ギドン副院長は「韓国や米国との首脳会談で、最もメインとなる議題は非核化」だと述べ、「北朝鮮がポンペオ氏らと協議した内容に基づいて、核に関わる路線変化が発表される可能性がある」と予想した。韓国政府の当局者は「ポンペオ氏との協議後、北朝鮮が何らかの重大な決心をし、それを政策に反映しようとしているかもしれない」と話した。

 そこで、北朝鮮がかつて強調してきた経済と核の並進路線や核武力建設強調の立場を調整する可能性があるという意見が出ている。非核化の事前措置として「核の存在を曖昧に、又は核の存在を消す作業」に乗り出すかもしれないということだ。金委員長は2016年10月、第7回党大会で核武力建設を基本路線として提示した。彼は当時の演説で、「並進(経済と核)路線は恒久的に手放してはいけない戦略的路線」だと述べ、「核武力を柱に国の防衛力を強化しなければならない」と強調した。

 それを考えると、金委員長が先月、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の特使や習近平中国国家主席との面談で言及した非核化の意志は党の路線と相反する。したがって、非核化措置を取るためには党全員会議などで何らかの説明をし、「今の時期にあう政策が必要だ」ということで内部的に路線(政策)を修正しなければならない。北朝鮮が最近開催した金氏最高指導者就任6周年(11日)、最高人民会議(11日)、故金日成主席の生誕106年を祝う中央報告大会(14日)等、様々な記念式で核武力という表現を一切使わなかったことも路線修正の意見の裏付けになっている。」

金正恩氏、本格的な「核消し作業」へ? 労働党全員会議を招集 | Joongang Ilbo | 中央日報

 今回の米朝首脳会談で一気に北朝鮮の非核化が進行しそうです。非核化と並んで拉致問題がある程度解決すれば、朝鮮戦争終結米朝の国交回復、そして、統一朝鮮が成立することになります。

 それに対して、アメリカ側の代償として、在韓米軍の縮小撤退が挙げられていることはほぼ間違いないでしょう。重要なのは、アメリカ側が在韓米軍の縮小を認めたということです。これは、アメリカがもはや朝鮮半島に積極的に関与しないことを公認したということです。

 今回の日米首脳会談でも、拉致問題と経済問題のバーターという議論もありますが、寧ろ、アメリカの退却という現実を突きつけられた点が、安倍首相にとって一番の衝撃であったと考えられます。