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接近するインドとイスラエル

 イスラエルの最大の仮想敵国は,現在の所、イランです。そのイランに核・ミサイルに関する技術支援を行ってきたのが北朝鮮ですね。イランに関しては「一帯一路」の一つの経路にもなっています。とするなら、イランと深い関わりを持つ,あるいは持ちそうな国は、イスラエルにとっても仮想敵国に準じるといえるでしょう。

  「イスラエルの首相が来年の1月にインドを訪問する予定である。モディ首相のイスラエル訪問から1年も立たないこの時期のインド訪問は両国関係の質の向上をもたらすであろう。
 今回のイスラエル首相のインド訪問は2度目である。最初にインドを訪問したのは2003年のアリエル・シャロン首相であった。当時、インド人民党のバジパイ首相が政府を率いていた。防衛問題、対テロ対策、開発、研究、通商パートナーシップ、それに西アジアの開発が今回の議題となる見込みだ。
 中でも目玉になるのが共同の武器製造になりうると情報筋は述べている。現在の西アジアの開発は2つの陣営に分断されている。このことも首脳会談で議論される見込みだ。これに対して、インドはイスラエルパレスチナのに国家共存を協調するとみられている。(以下略)]

Benjamin Netanyahu: Major boost to ties: Israeli PM Benjamin Netanyahu coming in mid-January - The Economic Times

 このエントリーでも述べたことですが、徐々に第三次世界大戦に向けた枠組ができあがりつつあります。日米豪印戦略対話は、中国の「一帯一路」に対抗する枠組として誕生しようとしています。英国と並んで、イスラエルもこの4カ国同盟の側につくということです。

 逆に、中国・北朝鮮を支援する可能性があるのは、ドイツ、それにロシアでしょう。ロシアは第二次大戦の時と同様に路線変更を行う可能性があります。独ソ戦が始まる前まで、英軍はロシアの油田地帯を破壊する工作の計画を立案していました。

 逆に,ドイツは中国に必要以上に荷担していますので、引き返すときには既に手遅れになるでしょう。

 ただ、今回の第三次世界大戦の主役である中国は、「一帯一路」の資金を自前で捻出していますので、資金が不足しています。ただでさえ、高成長期は終了したのに、資金を海外に持ち出さなければならないのは、中国に取って相当のプレッシャーとなるはずです。ですから、来年中国が米国や日本に対して盛んに軍事的挑発を行うという可能性は低いと考えられます。