FirstHedge 明日の投資情報

投資を搦め手で分析します。

「カスペルスキー社がロシアのハッカーと関係」 イスラエルの情報機関が警告

 いわゆるトランプ大統領の選挙活動とロシアの関係に関するいわゆるロシアゲート問題は、一向に明白な証拠といえるものが提示されません。だからといって、ロシアのサイバー活動が低調であるということにはならないのです。むしろ、積極的に使用することで、クリミア侵攻も成功させたというのが本当のところです。
 ロシアはもう10年前のロシアではありません。西側の自由主義諸国のはっきりとした敵として台頭しつつあるのです。

 
 「ロシアの動向を監視しているイスラエルの情報機関の職員が,アメリカに、カスペルスキー社のワクチンソフトをアンインストールするように警告を発したとニューヨークタイムズ紙が伝えています。
 イスラエル情報機関のエージェントがカスペルスキー社のシステムに侵入すると、そこでロシアのエージェントがアメリカに対してリアルタイムでサイバー攻撃を仕掛けているところを目撃したのです。
 ロシアのエージェントはカスペルスキー社のソフトを踏み台に世界中のコンピューターシステムに侵入していました。
 国土安全保障省の9月の通知は、機密保持上の懸念から、カスペルスキー社のソフトを全ての政府のコンピューターからアンインストールするように命じています。
 「国家安全保障省が懸念しているのは、カスペルスキー社の社員とロシア情報機関,その他の国の情報機関との間に繋がりがあることだ。そして、ロシアの国内法により、ロシア情報機関はカスペルスキー社に協力を要求するか強制し、ロシアのネットワークを経由する通信を傍受できる」と通知には記されています。
 この決定は、議会の共和党民主党双方の支持を受けています。
 先週、ウォールストリートジャーナルは、コンピューターにインストールされたカスペルスキー社のソフトを用いることで国家安全保障局の契約業者から機密文書を盗み出した事を報じています。
 木曜日には、カスペルスキー社はロシア政府の関与を否定した声明を発表しています。(以下略)」

Israeli intelligence alerted US to Kaspersky-linked Russian hackers: report | TheHill

 北朝鮮問題にも言えることですが、ロシアの関与を正確に把握しておくことが事態の推移を予測する上で欠かせないことです。プーチンとその配下の武闘派であるシロビキのもとで,ロシアは好戦性を強めています。

 これまでの日本では、中国の脅威ばかりが取りあげられてきましたが、あらためてロシアの脅威を真剣に受け止める時期が来たと言えるでしょう。