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米国上院議員、第三次世界大戦の可能性を口にする

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 今回の主役のボブ・コーカー上院議員は、今期で引退の予定とされています。コーカー上院議員は、上院外交委員会の議長を務める共和党の重鎮です。その彼が、この数日トランプ大統領と論争になっているのです。そして、「他国へのトランプ大統領の恫喝はアメリカを第三次世界大戦に追い込む」と語っているのです。

 

 
 ニューヨークタイムズ紙によると、コーカー上院議員は、大統領という職を「リアリティー・ショー」のように扱っており、彼は「アプレンティス(トランプ大統領が昔出演していたテレビ番組「お前は首だ」というのが決めぜりふでした)」のように振る舞っていると手厳しく批判しているのです。
 「彼のことは心配だ」とコーカー上院議員はNYTに述べています。「我が国のことを気にかけるものなら誰でも彼のことを心配に思っているだろう」とも付け加えています。
 非常に手厳しい批判ですが、これには前段があります。
 実は、トランプ大統領は、コーカー上院議員に、上院議員を継続してほしいと依頼していたようなのです。その際には、自分も応援するから、と。
 しかし、コーカー上院議員の辞意が固いと知ると次のようなツイートを書き込みます。

 

 


「ボブ・コーカー上院議員は、私にテネシー州での上院選の支援を「お願い」してきた。私が「だめだ」というと、彼は議員を引退すると決めた(私の支援がなければ、再選は難しいと彼は言った)。彼はまた、国務長官のポストも要求した。私は「結構だ」と」応えた。彼は、酷いイランとの取引に対して大きな責任がある」
 「だから、私はコーカーが反対論を唱え、我々の偉大なアジェンダに反対すると思っていた。立候補する勇気もなかったなんて(Didn't have the guts to run!)」とトランプ大統領は続けています。
 これに対してコーカー上院議員も、日曜日朝のツイートで次のように反論しています。

 

ホワイトハウスが、大人のデイケアセンターになってしまったことは、恥ずかしいことだ。今朝のシフトは誰かが間違えたのだろう。」このように、コーカー上院議員は、トランプ大統領をボケ老人並みにこき下ろしているのです。
 現在のホワイトハウスの問題は、外交政策と、個人的な諍いが重なり合っている点にあると言えるでしょう。ティラーソン辞任(未遂)の問題も同様に考えることが出来ます。
 トランプスタイルの外交を、共和党議員が「許せない」と考え始めているのです。そして、それが「第三次世界大戦」につながるとまで批判されているのです。ホワイトハウス内部の状況はジョン・ケリー首席補佐官のお陰で治まりました。今度は議会との関係をそろそろ正常化する番なのでしょう。

NYTの記事については以下を参照。

Bob Corker Says Trump’s Recklessness Threatens ‘World War III’ - The New York Times